キッチンやベランダで野菜栽培♪家庭菜園で知っておきたい用語7つ 

野菜作りの基本用語。浅植え、株分け、摘心、連作障害など。家庭菜園・ベランダ菜園で野菜を育てるときに役に立つ用語を、初心者でも分かりやすく解説します。

執筆者: 嶋村 知香 職業:ピアノ調律師・暮らしガイド
野菜作りの基本用語

初めての野菜作り、人に聞いたり、本を読んだりしていても、わからない言葉が意外とちょいちょい出てくるもの。
今回は、知っておきたい野菜作りの専門用語を解説します。

 

浅植え(⇔深植え)

苗の根が地表から出ない程度に、浅く植える方法のことです。

ポット苗から移植するとき、根鉢の上部を三分の一程度、地面より高く植えます。

 

深く植えるより、浅く植えたほうが根張りが良くなる!

苗が地表から少し飛び出している様子は見慣れなく、初めてのときは、本当にこれでいいの?と戸惑いますが、その方が根の張りが良くなると言われています。

 

一方、茎が多少隠れる程度に地面より低く植えるのが「深植え」です。

野菜作りには、あまり適しません。

 

浅植えの注意点

土に深く埋もっていない分、苗がフラフラするので、風や水やりの際に倒れやすくなります。

お気をつけください。

 

畝(うね)

作物を栽培するために、細長く直線状に、周囲よりも土を高く盛り上げたところを言います。
高低差で水はけが良くなることで根腐れを防ぎ、より良く野菜が育つ環境を整えます。


畝と畝の間を「畝間(うねま)」と言います。

今後草むしりや農作業をするための通路にもなりますので、両足揃えて立てる幅くらい確保しておくと、後の作業がしやすくお勧めです。

株分け

親株から根や茎を切り離し、株を増やすことを言います。

根分け。

作づけ

野菜の種をまいたり、苗を植えつけることです。

土寄せ

ある程度育ってきた株元の周りに、土を寄せて集めることを言います。
株元をしっかり固定できる、雑草防止、根をしっかり張らせることができる、などの効果があります。

 

摘心(てきしん)

株が一定の高さまで伸びたところで、一番の成長点である先端の芽をあえて摘み取る作業のことです。

 

先端の芽をあえて摘み取るのはなぜ?

側枝を伸ばすためや、花を多く咲かせ、結果収穫量を増やすために行います。


植物は新芽の先端が一番の生長点で、何もせず放置しておくと、栄養がそこばかりに行き、上にばかりひょろひょろ伸びて、そこにしか花が咲かなくなります。

花が少ないということは、実も少ないということ。

 

摘心することで、上に伸びることができなくなった代わりに、植物は脇芽を伸ばし、他が成長するようになります。

つまり、摘心をすると枝の数が増え、横に広がり、葉や花・実の数が増えます。

 

このように、野菜の収穫量を増やすためには、摘心することは重要な作業となります。

連作障害

毎年同じ場所に同じ野菜を連続して栽培することを「連作」といい、連作によって野菜の生育が悪くなったり枯れてしまうことを連作障害と言います。

 

夏野菜の代表である「トマト」や「ナス」は連作障害を起こしやすいので、前年と同じ場所に植えないようにした方が良いでしょう。

おわりに

用語がわかれば、作業過程に理解が深まり、ますます楽しい野菜作りができると思います。
上手に育てて、たくさん収穫できますように。

 
 コラムニスト情報
嶋村 知香
性別:女性  |   職業:ピアノ調律師・暮らしガイド

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