「遺言書」が必要になる6つのパターンとは?少ない財産(遺産)でも相続争いは起きる! (2/2)

家族仲が良い、悪いに関係なく、生前に遺言書の作成は必要です。財産が少なくても、家族や兄弟間における相続争いを防止するために作りましょう。

執筆者: 中山寒稀 職業:お葬式、終活ガイド
遺言書でこんなこともできる

遺言書が効力を持つのは、財産に関することばかりではありません。

このようなことも、盛り込めます。

  • 生前は認知することができなかったが、愛人との間に生まれた子の認知。
  • 財産を相続させる代わりに、ペットの世話を依頼する(負担付遺贈)
  • お墓を継ぐ人を指定する(祭祀継承者を指定)

 

おわりに

相続の手続きは、想像するよりもはるかに煩雑です。

しかも、相続は、血のつながりばかりではなく、介護や生前の関わり方など、様々な要素が絡んでくるので、慎重に検討すべきでしょう。


遺言書は作成するだけではなく、その趣旨に関し、関わる方々に生前に納得してもらっておくことが、「争続」を生まない秘訣なのではないでしょうか。

 
 コラムニスト情報
中山寒稀
性別:女性  |   現在地:埼玉県  |   職業:お葬式、終活ガイド

ライター、ドクターズクラーク、ファイナンシャルプランナー(CFP)の中山寒稀(なかやまふゆき)です。
主に健康、終活について書いております。

製薬会社退職後、保険代理店を経験し、ライターに転身。

著書:『人が死ぬということ
   …必ず起こる!弔いの「想定外」悲喜劇』(主婦の友インフォス情報社)
ブログ:ひだまりすずめ 中山寒稀のブログ
    http://fuyuci7.exblog.jp/