涙が出ないたまねぎの切り方8選!玉ねぎを切ると目がしみる、涙が出る人は試してみて
玉ねぎを切るとき、目にしみないようにする方法を紹介。また、どうして玉ねぎだけ目にしみて涙が出るのか、その原因も解説しています。
ハンバーグを作りたいけど、玉ねぎをみじん切りにしないといけないと思うとため息が。
目にしみて涙がポロポロ、作業が捗らない、こんなことありませんか?
今回は、玉ねぎを切る時、目にしみる原因と対処法をご紹介します。
玉ねぎに含まれる「硫化アリル」という物質が関係しています。
目にしみて痛くなるのは揮発した硫化アリルが粘膜を刺激するためです。
玉ねぎを包丁で切るとき細胞に傷がつき組織が壊れて気化し、目や鼻の粘膜に刺激を与え、涙が出るのです。
玉ねぎを切る1時間ほど前に冷蔵庫に入れて冷やします。
15分程冷凍庫に入れてもいいでしょう。
ラップで包み、電子レンジで20秒ほど加熱します。
鼻と目は繋がっています。
呼吸で鼻から吸い込んだ硫化アリルが、さらに鼻の奥から目の粘膜を刺激するのをガードしましょう。
洗濯バサミで鼻の穴をふさぐのはさすがに痛いので、鼻にティッシュや綿花などを詰めて、できるだけ口呼吸を心掛けてください。
切れ味の悪い包丁だと細胞を押しつぶし壊してしまい、目にしみる成分が多く飛び散ってしまいます。
よく切れる包丁を使いましょう。
換気扇や小型扇風機などを回して、硫化アリルがたまらないよう吹き飛ばします。
眼鏡では効果がありません。
切ってすぐ蒸発したガスが鼻から入ってくるので、鼻まで覆うタイプのゴーグルでガードしましょう。
裸眼やめがねの人より、コンタクトの方が被害が少なくてすみます。
硫化アリルは水溶性のため、成分が水に溶け出し刺激が和らぎます。
ですが、硫化アリルは、中性脂肪や悪玉コレステロールを低下させ、血液サラサラにさせる主成分。
ほかのビタミン類などの栄養素も水に流れ出して栄養価が落ちてしまうので、水に浸けるのは短時間にしましょう。
硫化アリルは玉ねぎだけに含まれている物質かと思いきや、にんにくやニラにも多く含まれています。
ではなぜ、にんにくやニラを包丁でみじん切りにしても、玉ねぎほどに涙はが出てこないのでしょう?
この不思議をハウス食品の研究グループが研究し、硫化アリル以外に関係する酵素を発見しました。
そして、2002年、世界的に権威あるイギリスの科学雑誌「Nature」に発表されました。
この酵素発見で、催涙成分がどのようにできるかを明らかにした功績を受け、2013年には「人々を笑わせ、そして考えさせる」研究業績に対して贈られるイグノーベル賞を受賞したのです。
この酵素の働きを止めれば涙の出ない玉ねぎが作れるのではないかとさらに研究を進め、2008年実際に「涙の出ない玉ねぎ」が誕生しました。
「涙の出ない玉ねぎを使う」というユニークな対処法がメインとなる日も近いかもしれません。
|
|
|
|