朝食抜きが子供に与える悪影響とは?朝ご飯を食べない子どもは”栄養不足”と”学力低下”を招く

朝食は、子どもの心と体にとって非常に大事です。朝食の役割や、食べない場合のデメリットを解説。慌ただしく時間がない朝でも品数を増やしたり、野菜を摂らせたりするための方法も紹介。

執筆者: 桜井 涼 職業:メンタルケア心理士、コラムニスト
朝食で、子どもの心と体を整える。

こんにちは、 メンタルケア心理士の桜井 涼です。

朝から元気がなく、めまいやだるさなどの症状を訴えたり、やる気や集中力の低下を感じたりしている子どもが増えてきています。

 

病気にかかっているような他の症状がないということや、朝食に関するアンケート、朝食に関する意識の低さなどから、小中学校では「朝食について」のテーマで講演などが行われています。

ですが、なぜ朝食が子どもの心身に関係してくるのでしょう。

「お腹を満たせばいいのでは?」「子どもが食べたがらないのに無理強いはできない」など、さまざまな考え方があると思いますが、心と体を整えるためには、とても大切な食事なであることは間違いありません。

 

 

朝食の役割とは

朝食には、他の食事と違って大きな役割があります。

代表的な役割が次の3つです。

 

体温を上げる

体をしっかり目覚めさせることができ、動かしやすくするため。

 

脳にエネルギーを補給する

血糖値をあげるため。

 

ホルモンなどの分泌を促す

脳を刺激し、さまざまなホルモン分泌を促すことで、体リズムが整います。

便秘解消などにも効果があります。


脳は、寝ている間も活動をしているため、朝起きる頃にはエネルギーが底をついてしまっている状態です。

そこへエネルギー補給をしなければ、めまいやだるさといった症状が起こってしまい、安全面から見てもよくないことが分かると思います。

安全面というのは、朝礼中にめまいを起こして倒れてしまうなどの恐れがあるからです。
実際に、こんな話を聞いたことがあります。

 

  • ある女子生徒(当時小5)が登校中に道路でめまいを起こして倒れ、車にひかれそうになった。
  • ある男子生徒(当時小6)が朝校庭に出て歩いていたところ、ぼーっとしていて前にある花壇の柵に躓き、ケガをした。


この2人に共通していたのが、朝食を食べていないということでした。
小中学校では、朝食を食べることの大切さを多くの栄養士や小児科医が提唱しています。

 

 

朝食は、ただ食べればいいというわけではない。
朝食の内容が脳の活動を左右する!

「朝食は、ただ食べればいいというわけではない」ということを知っていますか?

朝食の内容が脳の活動を左右するのです。

 

朝食が偏っていると、集中力がもたない

例えば、「主食だけ食べる」や「菓子パンで済ます」など単品だけの食事では栄養が不足し、多くの子どもは2時間目くらいになると集中力が低下し始めると言われています。


また、菓子パンなどの甘い食べ物だけでは、消化吸収の際に血液中のブドウ糖が急激に増えるため、下げようと体が反応して逆に低血糖になってしまうのです。

そうなれば、食べたのに、食べていない状態になってしまいます。

 

朝食を抜くとどうなる?

脳を働かせるために必要なエネルギーの素は、ブドウ糖です。

 

朝食を抜くと、脳にエネルギーが不足している状態となるため、ぼーっとしたり集中力が低下したり、めまいやふらつき、イライラなどさまざまな症状を引き起こします。

朝、食べる物によって脳の働きが左右されてしまうことが毎日だと、先生の話が入ってこないことが多く、集中力も低下します。

それにより成績が落ちてしまったり、注意力散漫な状態になってしまったりするので、よくないことがお分かりになると思います。

 

 

慌ただしい朝の食事!ちょっとの工夫で品数を増やす方法

朝食は作るのが大変ですし、おっくうに感じるかもしれません。

ですが、ちょっとの工夫や夜時間を使うことで、品数を増やすことができます。

前日の夕食後に、朝食に食べられそうなものを準備しておく

そうすることで、品数を確保できます。

 

タンパク質を確保

卵やウインナーなど、焼くだけでOKなものを準備する。

 

汁物を確保

夕食の味噌汁の残りに水と具材を少しプラスして朝用にする、など。

 

飲み物を確保

ジュースより牛乳・ヨーグルト飲料などがお勧めです。

 

デザートを確保

果物なら皮を剥いたり、洗ったりするだけで出せます。

ヨーグルト・プリンなどでも良いですね。

 

こうして少しだけ準備をしておくだけで朝食が豊かになります。

 

その他に、ふりかけや夕食の残り物、市販のスープ類など活用してもいいでしょう。

時間のない時は、ない時用に用意だけしておくと、面倒に感じることは少なくなります。

 

野菜がたくさん摂れるイチオシメニューは?

野菜をたくさん摂らせたいなら、汁物にするのがイチオシです。

体を温めることもできるため、一石二鳥の効果があります。


味噌汁だけでなく、ポトフや豚汁、カレー風味や中華スープなど、味付けを変えるだけでしっかりと食べさせることができるのも嬉しいですね。

 

 

子どもが朝食を食べたがらない場合は?

「子どもが食べない」というご家庭もあるでしょう。

そんな時は、量を減らして準備したり、「おにぎらず」のようなおかずが挟まっていて食べやすいものを用意したりという手もあります。

 

お子さんの食べ方や量に合わせて準備してみることも必要ではないでしょうか。

おわりに

朝食は、寝ている間に使い果たしたエネルギーを補給する大切な食事です。
特に、子どもには授業を受け、運動をして体を作らなくてはなりませんので、1日の中で最も重要と言えるでしょう。


親が朝ご飯を食べないからといって「子どもにも食べさせない」、または「軽く済ませる」というのは話が違ってきます。

心身ともに調子を整えることができれば、不調を予防することにもつながります。

 

朝食を利用して心と体を整えることを大切にして、子どもを守っていきましょう。

 
 コラムニスト情報
桜井 涼
性別:女性  |   職業:メンタルケア心理士、コラムニスト

元学習塾講師。妊娠出産のハプニングを乗り越え、現在は2児の母。
その頃より子どもの心の動きや医療に関係することに興味を持つ。

2009年より文筆家として活動。
子どもの心に関するコラム、子どもの心が正常に育つために夫婦へのアドバイス、子どもの病気関係を取材しコラムを執筆中。
心の闇を抱える子どもへの取材や心理学を学び、2016年「メンタルケア心理士」資格を取得。

ブログ『フリーライター桜井涼のたなごころ』
http://ameblo.jp/miehime0617/

 おすすめ新着コラム
     

     生活のコラム

     健康・医療のコラム