好き嫌いが多い人の心理を臨床心理士が探る!わがままな性格に隠された意外な深層心理
「好き嫌いが多い人」の心理を解説。好き嫌いをアピールする人は、オープンでわかりやすい性格の持ち主に見えるけれど、実は意外な深層心理が隠れています。
こんにちは、 えむ心理研究室の石割美奈子です。
食べ物だけでなく、人やモノについても好き嫌いが多い人っていますよね。
- 「甘いものは大好きだけど、野菜は一口でも無理!」
- 「芸能人の〇〇、優しそうで大好きー!」
- 「最近流行ってる△△って、何がいいのかわかんない」
- 「上から目線の人って、感じ悪くて嫌い!」 など
好き嫌いが多い人は、オープンでわかりやすい性格に見えるけれど、実は意外な心理が隠れていることも少なくありません。
今回は、「好き嫌いが多い人」の心理を解説します。
大人であれば「好き嫌い」は、それほど人にしゃべりませんよね。
「好き嫌いをはっきり言うと、周りからどんなふうに見られるか」を無意識に考えるからです。
身内や親しい友だちにだけこっそり話すならまだしも、会社や学校であえて好きなものと嫌いなものをアピールするということは、そこに何か深層心理が隠れているはずです。
好き嫌いをアピールする人は、わがままなことが多いです。
好き嫌いをはっきり表現してしまうことを許される環境にいたためです。
厳しい言い方をすると、まだ社会性が身についていない人と言えるでしょう。
好き嫌いをはっきり言うのは、幼い子どもの特徴のひとつです。
ですが、子ども時代に好き嫌いを、特に「嫌い」について過度にアピールすると、親が「そんなこと言っちゃだめよ」などと躾けますよね。
例えば、子どもが親とレストランに入ったときに嫌いなグリンピースが出て「グリンピース嫌い!まずい!」と言えば、普通の親なら「そんなこと言ってはだめ」と嗜めるでしょう。
そのしつけを通して、子どもは好き嫌いはおおっぴらに言うものではないと学ぶのです。
わがままと同様、心の中だけで思っているべき言葉がそのまま声に出てしまっているのです。
また、好き嫌いをアピールするのは「不快になりたくないから」という単純明快な理由もあります。
特に、「好き」と教えられたものよりも、「嫌い」と教えられたもののほうが、人はよく覚えています。
好きなものは放っておいても構わないけれど、嫌いなものに関しては避けなければならないという注意が働くためです。
好き嫌いをアピールすることで、好きなものに触れる機会を増やし、嫌いなものに接して不快になる機会を減らすことが出来るのです。
ですが、いくら無意識とはいえ、そのようにして「不快」を回避する人というのは、相手をコントロールする支配的な人だと言えるでしょう。
これまであなたが誰かに言われた「好き」「嫌い」発言を思い出してください。
その人のために、どこかに出かけたとき好きなものをお土産に買っていってあげていませんか。
その人のために、ある話題について「嫌いって言ってたからこの話するのやめよう」と気を遣って会話を選んでいませんか。
好き嫌いの発言ひとつで、人間はいとも簡単にコントロールされてしまうのです。
好き嫌いを伝えるだけで相手の言動を操作することができる…。
恐ろしいことですよね。
「好き嫌い」をよく口にする癖がある人は、「地雷が多くて付き合いにくい、面倒な人」と思われる前に直していきましょう。
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えむ心理研究室室長、臨床心理士の石割美奈子と申します!よろしくお願い致します。
スポーツトレーナー、メンタルコーチ、心理相談員の経験を経てさらに心理学を深く学ぶ必要性を感じ、東京国際大学大学院臨床心理学研究科(博士課程前期)を修了。
臨床心理士の資格を得て、心理カウンセラー、メンタルコーチ、スポーツメンタルトレーナー(テニス・バレーボール等)、およびプロ家庭教師として活動しております。
2013年、心理学・教育学・スポーツ科学の統合的な研究と専門性を活かしたメンタルサポートをポリシーとする「えむ心理研究室」を立ち上げました。
【臨床心理士および「家庭教師カウンセラー」として】
心理カウンセラーとしては、精神分析を専門としており、主にカフェにてカジュアルなかカウンセリングを提供しています。
訪問心理療法、オンライン相談も承っております。
また、全国でも珍しい【臨床心理士でありプロ家庭教師でもある「家庭教師カウンセラー」】として、ご近所から遠方にお住いの方まで、幅広く学習支援と心理的な支援を同時にさせて頂いております。
得意な相談内容は以下のとおりです。
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勝利のために、夢を叶えるために、より良い対人関係のために。
精神分析を主軸とした自己洞察やイメージトレーニング、ロールプレイングなどを通じて一緒にがんばってまいります
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