冬の朝は寒くて起きられない、布団から出られない…その原因「冬バテ」かも!冬バテの症状と解消法

冬の朝は寒くて起きられない、布団から出られない。これは病気?寒い季節のだるさは「冬疲れ(冬バテ)」かもしれません。冬バテの主な原因は、睡眠・食事・運動・仕事のストレス・栄養失調。起きれない・布団から出れないを解消する、おすすめの対策方法をご紹介。

執筆者: LATTE COLUMN
朝起きられない、布団から出られない…それ「冬バテ」かも!

 

寒さにによる体調不良や、インフルエンザ、ノロウイルスといった感染症など、体調を崩しやすい冬の季節。

体調不良とまではいかないものの「朝起きられない」「布団から出られない」と感じたことはありませんか?

ただのだるさかと思いきや、実はそれ「冬バテ」かもしれません。

 

冬ならではの疲労やだるさの原因、予防・改善方法を、栄養療法の専門家である柳澤厚生医師、アンチエイジングのスペシャリスト松山淳医師に伺いました。

 

冬疲労(冬バテ)とは?

 

冬の疲れやだるさは、「冬疲労(冬バテ)」の可能性があります。

 

柳澤医師によると、「暑くて夏バテになるように、寒くて冬疲労にもなることがある」とのこと。

原因は、冬ならではの気候や生活習慣の変化によるものから、栄養失調の疑いが考えられます。

 

冬疲労(冬バテ)の原因とは?

 

寒さによる血流悪化

寒さで血管が収縮することで血流が悪化。

血流が悪化することにより、身体に必要な栄養素や酸素が正しく運搬されず、エネルギー不足を引き起こします。

 

日照時間が短い

冬は他の季節と比べて日照時間(太陽が出ている時間)が短いです。

すると、日光浴によって体内で生成するといわれている「ビタミンD」の産生が減ってしまいます。

 

アルコールの飲む機会が増える

飲み会が重なることで、お酒を飲む機会が増えていませんか?

お酒のアルコールに含まれる糖分を分解し、エネルギーに変換するために大量のビタミンB1を消費することで、疲れやすくなります。

 

運動不足になる

寒い冬は、つい外出せずに室内にこもりがちに…。

運動不足になると、筋肉の緊張状態が続き、乳酸が溜まりやすくなることで疲れを感じます。

 

ストレス

この時期はイベントや祝日があり、仕事がお休みになる日が多いかと思います。

お休みが多いと、残りの日に同じ量の仕事を処理しなくてなりません。

 

いつも以上に集中力を使うことで、ビタミンとミネラルが大量に消費されます。

 

冬疲労(冬バテ)を改善するには?

 

睡眠・食事・軽い運動

まずは、健康維持の基本である睡眠・食事・軽い運動をしっかり心がけましょう。

 

栄養補給

睡眠・食事・軽い運動などを心がけても、疲労がとれない・回復しない場合は、冬型栄養失調の疑いがあります。 

失われた栄養の補給を行うよう、食生活を見直しましょう。

 

点滴治療

松山医師によると、長引く疲労感や寒さによる心身の不調を手っ取り早く改善する方法として、点滴治療を挙げています。

ビタミンB群(B1、B2、B3、B5、B6、B12)、その他ビタミン、ミネラルをバランスよく配合した点滴治療で快方に向かいます。

 

冬の点滴治療は、海外旅行前の「時差ボケ対策」にもOK
ビタミンB12、ビタミンB1などのビタミンB群には、体内時計をもとに戻す効果があるといわれています。
柳澤医師によると、「海外旅行の出発前に点滴療法でビタミンを摂っておくと、時差ボケの予防効果が期待できます」とのこと。

 

さいごに

冬の「朝起きられない」「布団から出られない」は、冬バテが原因かもしれません。

 

寒いからといって怠けずに、睡眠・食事・軽い運動を意識した生活習慣を心がけましょう。

それでも疲労やだるさが長引く場合は、冬の栄養失調を疑ってみてください。

 
 

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