こんにちは、梅田整体療院 院長の梅田孝男です。

下記の文言は、ここ2か月ほどの間に送られてきた、整体や治療院向けのセミナー等のDMやFAXの記述です。

●のところも実際には数字が入っていますが、この場ではあえて伏字とさせていただきました。

これらをご覧になって、あなたはどのように思われますか？

私は整体師であり、その目的は「その人のお体の悩みを和らげてあげたい」ということです。

できるだけ短い時間で、できるだけ少ない回数で、多くの悩んでいる人の味方になりたいということを心掛けています。

そうした仕事を通じて、それに応じた収入が得られたら幸せなことだと思っています。

上記の文言は、そんな私にとって、また治療家たちにとって、夢のような印象を与えてくれますが、はたして現実的なことでしょうか？

上記のDMやFAXは、金銭的なビジネスの話題がまず目立つような作りになっており、そのあとに、治療術の話が始まります。

確かに経営は、将来的な継続しての仕事としての在り方を考えると必要なことです。

ですが、「こうしたセミナーを案内しているセミナー屋さんもまた仕事である」ということを忘れてはいけません。

セミナーを開くことで集客し、ビジネスを展開しているセミナー屋さんが存在しています。

確かに、毎月数百万の売り上げのある院もあるでしょうが、院の規模や従業員数、経費等によって、本当の利益はどれくらいなのかは分かりません。

また、1年先2年先まで予約を待てる人が、本当にいるのでしょうか。
リピートとは2回目の来院があった患者様、3回目以降の継続はどうなのでしょうか。
シェアはまだ拡大中とあっても、その根拠はどこにあるのでしょうか。
地域で選ばれた1軒とは、本当なのでしょうか。

表現方法が強い分、つい欲が出て、受講したくなります。

実際、その言葉を信じてあちこちとセミナーを受講する治療家も多いです。

よいものであれば、一つ柱になるものがあれば足ります。

ですが、結局は柱にならず、セミナーの渡り鳥と化してしまいます。

そんな人達は、セミナー屋さんにとってはよいカモとなっているのです。

治療業界のセミナーのみならず、様々な業界で同じようなことが起きていると思われます。

本当に必要な本物を手に入れる、見極める目をきちんと持たなくてはなりません。

そして、それらをフィードバックして、患者様やお客様によいものを提供できるようになりたいものです。

それには、自分自身を知らないといけません。

性格、前向きな可能性、本当に欲しているもの、自分の価値観や幸福感等、自分自身と対話し、見つめなおす機会になります。

そのうえで、本当に必要なものなのかどうか、そして有効に活用できる本物のものなのかどうかを、見極めて答えを出すべきです。