骨盤を刺激して、「首の痛み」を楽にする方法。首周りにアプローチしても改善されなかった場合は、試してみて!
整体師が「骨盤を刺激して、首の痛みを楽にする方法」を紹介。骨盤はいくつもの筋肉が関連して、各方向からの疲れや影響を受けやすい場所。そのため、骨盤の影響で首の痛みが生じることもあるのです。
こんにちは、梅田整体療院 院長の梅田孝男です。
前回から引き続き、今回も体の関係性をお伝えしたいと思います。
前回は、「首の症状が、首から遠いアキレス腱などと関係している場合がある」という内容でした。
今回はその第二弾として、首とアキレス腱の途中にある骨盤の仙骨部に注目してみましょう。
骨盤は、いくつかの骨が組み合わさってできている骨の集まりの名称です。
仙骨(せんこつ)・尾骨(びこつ)・寛骨(かんこつ)から形成されています。
一般的な認知度の高さでは、寛骨のことを「腸骨(ちょうこつ)」と呼ぶ傾向にありますが、寛骨とは、腸骨・坐骨・恥骨の3つの骨が成長過程において、一つになった骨です。
背中側の中央で仙骨と尾骨がつながっていて、また仙骨は左右から腸骨とつながっています。
下腹部では左右の恥骨同士がつながり、腰回りを1周して、ひとつの集まりとしての骨盤を形成しています。
前回お話ししたとおり、骨格・筋肉・靱帯は、体の縦線上でつながっています。
仙骨の場合は、背側からは脊柱起立筋が、足側からは仙結節靭帯がついていて、上下の力の作用や動きに関わりがあります。
これらは、体の深部の組織です。
さらに浅部の組織を見てみると、背側には広背筋や胸腰筋膜、足側には大殿筋がついています。
このように、仙骨部はいろいろな力の加わる交差点のような場所であり、こうした構造から、各方向からの疲れや影響を受けやすいところでもあるのです。
このことからも、この仙骨部に異常が起きると、あちこちにその影響が出るということが分かります。
では、仙骨から首にかけての縦の線上から、首を楽にする方法をご紹介します。
まず、首の状態をいろいろと動かして確認しましょう。
どのような動きのときにどれくらい痛いのか、動きの幅はどれくらいなのか、しっかりと認識してください。
手を後に回し、親指を使って、仙骨の表面の凸凹を意識しながら(画像の赤い箇所)、上下にゴシゴシとこするように刺激します。
【具体的なやり方】
骨盤の出っ張りが左右に2つあります(画像の青い箇所です)。
下の写真のように、体の中心側から親指を引っかけるようにして、この出っ張りに沿ってゴシゴシと刺激しましょう。
【刺激する強さは?どれくらいの長さ続けるの?】
ゴシゴシして強い痛みがある場合は、少し弱めに優しく刺激してください。
軽く痛みを感じ、心地よく刺激を受け入れられる程度の強さでよいでしょう。
人にもよりますが、仙骨部に少し温かみを感じるくらい、続けて刺激をします。
最初に確認したときと同様に、首の状態を確認してみましょう。
痛みが軽くなり、動きがよくなっていたら、仙骨部からの影響が出ていたと思われます。
変化を感じられなかった場合には、再度同様に行ってみてください。
もしくは、ゴシゴシする動かし方の幅を大きくしてみてください。
首周辺に対していろいろアプローチしても良くならない場合は、こうしたことを試してみるとよいでしょう。
ですが、それでも変化のない場合ももちろんあります。
その場合は、さらに他からの影響が強いと考えられます。
気になるようでしたら、専門家に相談してみるのもひとつの方法です。
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群馬県高崎市の、梅田整体療院の院長として、日々施術をしております。
2000年3月に独立開業。整体、カイロ、東洋医学の他、筋肉反射療法や気エネルギー療法の気導術を習得。症状をなるべく速く、少ない回数でよくしたい気持ちで、ご対応させていただいております。
施術現場で起こる不思議な現象に、多くの体のことを学ばさせていただいてます。これまでの常識や知識ではなく、施術から得られた人の体の本質を、皆様のお役に立てるようお伝えしたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
施術録や日記等をお伝えしていますブログ「梅田整体療院のツッパリ解消ロックンロール」もご覧になってください。
http://umedaseitai.seesaa.net/
厚生労働大臣認可 日本健康サポート協同組合会員
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