犬を多頭飼いするときの注意点。先住犬と仲良くなれるかどうかは、最初が肝心!

犬の多頭飼いをするときに注意したいポイント4つ!「先住犬と喧嘩せずに仲良くしてほしい」「ストレスを溜めないでほしい」そんな飼い主さんの希望が叶うよう、上手くいかせるためのコツを学びましょう。

執筆者: Dog index Makiko 職業:ドッグトレーナー
犬の多頭飼いが上手くいきますように…。成功させるポイント4つ!

憧れだった多頭飼いを始めたものの、先住犬が後から来た犬の勢いに圧倒されてしまったり、ストレスで体調を崩してしまったり…。

 

「こんなはずじゃなかったのに!」
そんな風にならないために、犬まかせにせずにオーナーさんができることはたくさんあります。

今回は、そのポイントについてお伝えします。

 

 

Point1 はじめが肝心!

新たに犬を飼うということは、新しい家族が増えるということです。


例えば、私たち人間が誰かとシェア生活を始めるときに、いきなり部屋の中にずかずかと知らない人が入り込んできて、いつもリラックスしていたソファを占領していたり、勝手にトイレを使われたりしたらどう思うでしょうか。

「何なの?あなた誰?勝手にしないで!」と思うことでしょう。

 

事前に顔を合わせておくのがおすすめ

犬だって同じです。

犬を迎えると決めた場合は、いきなりお迎えではなく、事前に何度か顔を合わせる機会を作ってあげましょう。
パピーを迎える場合は難しいかもしれませんが、一緒にお散歩をしたり、少しの間一緒に過ごすだけでも違います。

 

もし、それが難しければ、迎え入れる犬の匂いがついたものを持ち帰り、先住犬に匂いを嗅がせてあげましょう。

 

当日も、一度家の外でご対面してから室内へ

そして実際にお迎えする日も、いきなり室内へ入れるのではなく、一度外でご対面してから一緒に入れると理想です。

 

 

Point2 「先住犬を最優先」にこだわらない

今までひとりっ子として暮らしていた先住犬にストレスをかけまいと、何でも「先住犬最優先!」と頑張る方は多いですが、すべてにおいて優先するのは実際には難しいものです。


「いつでも絶対に優先!」というようにこだわることなく、そして優先できないからといって罪悪感を感じないようにしましょう。

Point3 自立して行動できるようにする

多頭飼育の大変なところのひとつに、犬同士が暮らしていく時間が長くなるにつれて、依存し合ってしまうことがあります。
特に後から来た犬は、いつも行動を共にしていると先住犬に頼りきってしまい、一匹で散歩へ出てみたものの、全く歩けなくなってしまうケースも珍しくありません。


また、一匹でお留守番ができない状態になることもよくあります。
早い段階から別々に行動する時間を作って、お互いに依存し合わないように、そして自立して自信を持って行動できるように工夫してあげましょう。

Point4 一対一で向き合う時間を作る

どちらか一方だけを優先するのではなく、オーナーさんと1対1で向き合える時間を作ってあげると、犬にとって充実した時間となり、満足度が違います。
いつも一緒ではなく、短い時間でもいいので、1対1で過ごす時間を作ってあげてください。

 

 

生活が落ち着くまでには、数年かかることも…

「実際に多頭飼いをしてみると、想像以上に大変だった!」という感想を抱く方が多いです。
生活が落ち着くまでの時間はそれぞれですが、数日ではなく数か月、時には数年単位かかると考えても良いでしょう。

 


犬たちが望んで「一緒に暮らしたい!」と言ったわけではないのが多頭飼い。
彼らの暮らしが穏やかなものになるように、オーナーさんの力は絶対に必要です。

悩んだら、早めに専門家に相談して解決してあげましょう。

 
 コラムニスト情報
Dog index Makiko
性別:女性  |   職業:ドッグトレーナー

「イヌと人の笑顔を少しでも増やす!」という目標のために、
Vancouverへ渡航。
現地のドッグトレーナー養成学校で、「おやつや体罰を使わない」
オーナーさんとイヌの絆をつくる というトレーニング方法を学ぶ。

卒業後はドッグウォーカーや、Dog daycare
(犬の預かり施設)に勤務。
帰国後、動物病院での業務を経験。
Dog indexドッグトレーナー 神奈川担当として活動中。
神奈川県内の動物病院にてパピー教室、相談会を担当。

*College of Canine Behavioral Science(Vancouver, Canada)卒業

*動物看護師統一認定機構認定 動物看護師
*愛玩動物飼養管理士
*愛犬飼育管理士

パートナー犬は、2011年生まれのシェルティー。
Kiitos(キートス)♂です。