今すぐ改善を!「他人のSNSをつい見てしまうのがやめられない」人は、リアルな人間関係も破綻寸前!?
他人のSNSのチェックがやめられない人の改善方法を紹介。他人のプライベートが気になるのは、「人との距離感の取り方」に問題があるのかも。大事な人との関係に異常が生じないうちに対策をとりましょう。
こんにちは、 えむ心理研究室の石割美奈子です。
以前「恋人・友達・知り合いのSNSをつい見まくっちゃう人の心理」についてお話ししたときに、こちらに当てはまる方は次の2つのタイプに分かれることをご紹介しました。
- 見えない人間関係が気になる「嫉妬深いタイプ」
- 比較されるのは嫌いながらも「本当はマウンティングしたいタイプ」
いずれのタイプも、「他者のSNS」が気になる…言い換えれば「他者の人間関係」「他者のプライベート」が気になる、という点で共通しています。
でも、ちょっと冷静に考えてみてください。
SNSで知れる人間関係なんて、ほんの上っ面であることも少なくありません。
それに、そもそも他人のプライベートなんて、本来そこまで気になるものではないはずです。
にもかかわらず、なぜ他者のSNSが気になってしまうのでしょうか。
SNSにも、正の側面と負の側面、両方あると思います。
SNSによって「知り合いが今何をしているのかわかるようになった」というのは、適度に他者との距離感が取れている人にとっては、それなりにメリットのあることかもしれません。
ですが、「知り合いが今何をしているのかわかる」ことによって、その人(あるいはその人たち)のSNSを見ることに執着してしまう人もいます。
他者との距離感に問題・課題がある可能性が高いタイプだと言えるでしょう。
そして、そのようなタイプの人は、SNSへの依存やSNSをする時間が増えることによって「他者との距離感の問題」が悪化してしまう場合もあります。
SNSの負の側面との相互作用とも言えるかもしれません。
すると、病的とも言える状態が現れてきてしまうこともあります。
例えば、次のような状態です。
- 「他者のSNSを毎日見ないと気が済まない」
- 「他者のコメントや画像を見るだけでネガティブな感情がこみ上げてくる」
- 「他者の人間関係を自分の思いどおりにしたくなる」
このような傾向が見られる場合は、大事な人との関係に異常が生じないうちに、SNS依存の改善方法を考えていきましょう。
このタイプのSNS依存症予備軍の人は、とりあえずSNS関連のアプリを消去しましょう。
ご自身の課題・問題を助長するツールは、キッパリやめるのが一番。
そのくらいの荒療治でないと、治らない可能性が高いです。
他者との距離感に課題・問題がある人は、ご自分の課題・問題に気づきづらい傾向があります。
また、「自分の問題に気づいていてもやめられない」といった自分を律する部分が不足していることも多々あります。
キッパリやめないと、「もう少しいいかな」「まだ大丈夫でしょ」といったふうに、ユルさを許してしまう傾向、キリがなくなる傾向があるのです。
「どうしてもどうしてもどうしても、絶対にアプリは消せない!」というのなら、SNSを見る回数を決めましょう。
誰と誰と誰…と特定の人で決めるよりも、「1日に3回(3人)まで」というように回数や人数で決めるほうがベターです。
回数や人数ではなく、特定の人のSNSを毎日必ず見る、というふうにしてしまうと、その人に対する依存心が増してしまうためです。
こちら側の勝手な依存心だけならまだいいのですが、SNSでつながっている相手に大して妄想的に「リアルでもすごく仲が良い」と(本当はそうではないのに)思い込みやすくなります。
そうなると、関係の破綻に繋がるリスクを伴いますので、特定の人のSNSを毎日見るのは避けた方が良いでしょう。
親友や恋人、夫婦・・・リアルな距離感が近い相手ほど、SNSは見ないほうが良いです。
SNSは直接のやりとりでないため、齟齬(そご)や誤解が生まれやすいからです。
●仲の良い恋人・夫婦の多くは、SNSでは繋がっていない
不思議なことに、仲の良い恋人や夫婦は、SNSでは繋がっていないことが多いです。
繋がっていたとしても「お互いのSNSはほとんど見ない」というカップルがほとんどです。
見ないほうがいい部分、触れないでもいい部分をお互いになんとなくわかっているためだと思います。
そして、見ないものがあっても、すべてに触れていなくても、相手を信じることができている…この感覚が非常に大事です。
それが、人間関係における「ほど良い距離感」というもののひとつだと思います。
最初に申し上げたように、このタイプの人は人間関係における「距離ナシ」が課題であるケースが非常に多いです。
ですので、SNSを見過ぎだとか依存がどうのとか言う前に、まずはリアルな他者との距離感を見つめ直しましょう。
ぶっちゃけて言いますと、このタイプのSNS依存症予備軍は、SNS依存症に陥るだけならまだマシなほうです。
SNSで増幅した歪んだ感情をこじらすと、いじめやいやがらせをしたり、夫婦関係が破綻したり、元恋人にストーカー化したりするなど、リアルな人間関係を壊してしまう可能性すら出てきます。
あなたとあなたの大切な人が生きづらくなったりしないように、SNSとの距離見つめ直しましょう。
そして、リアルな対人関係においても適切な距離感を培いましょう。
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えむ心理研究室室長、臨床心理士の石割美奈子と申します!よろしくお願い致します。
スポーツトレーナー、メンタルコーチ、心理相談員の経験を経てさらに心理学を深く学ぶ必要性を感じ、東京国際大学大学院臨床心理学研究科(博士課程前期)を修了。
臨床心理士の資格を得て、心理カウンセラー、メンタルコーチ、スポーツメンタルトレーナー(テニス・バレーボール等)、およびプロ家庭教師として活動しております。
2013年、心理学・教育学・スポーツ科学の統合的な研究と専門性を活かしたメンタルサポートをポリシーとする「えむ心理研究室」を立ち上げました。
【臨床心理士および「家庭教師カウンセラー」として】
心理カウンセラーとしては、精神分析を専門としており、主にカフェにてカジュアルなかカウンセリングを提供しています。
訪問心理療法、オンライン相談も承っております。
また、全国でも珍しい【臨床心理士でありプロ家庭教師でもある「家庭教師カウンセラー」】として、ご近所から遠方にお住いの方まで、幅広く学習支援と心理的な支援を同時にさせて頂いております。
得意な相談内容は以下のとおりです。
・不登校・ひきこもりの方と親御さんの支援
・発達の特性を持つ方と親御さんの支援
・夫婦関係の改善支援
・親子関係の改善支援
・精神分析的リワーク(復職支援)
・職場の人間関係の改善支援
日常生活ではなかなか得られない、心理的な洞察を深める和やかな相談時間をお約束します。
日本では「カウンセリング」というとまだまだ抵抗のある方も多いかと存じますが、より充実した日々を送るためのツールのひとつととらえて頂ければ光栄です。
どうぞお気軽にご相談ください。
【メンタルコーチとして】
スポーツ選手の方、
難関校合格を目指す大学受験生さん、
コミュニケーションに課題を感じる方を対象に、
メンタルコーチングをさせて頂いております。
勝利のために、夢を叶えるために、より良い対人関係のために。
精神分析を主軸とした自己洞察やイメージトレーニング、ロールプレイングなどを通じて一緒にがんばってまいります
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コラムlatteでは心理学関連の記事を担当させていただきます。
ご覧くださった皆様にひとつでも参考にしていただける部分があるような、皆様の役に立つ記事を書き続けてまいります!
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