飲食業界・レストランで働く際に役立つ資格・認定試験まとめ!調理師・管理栄養士・食品衛生責任者など
普段の私たちの生活から切っても切り離せない食事。運動を頑張った時や仕事を頑張った時、友人や大切な人と一緒に食べる食事は本当に最高です。しかも、2013年には「和食」がユネスコ無形文化遺産にも登録されました。
そんな中、食を取り巻く環境では様々な資格があり、最近ではプロの方から主婦の方まで取得する事ができる資格も出てきました。
そこで今回は、飲食業界で働く人や、飲食業界で働いていなく食が好きな方でも取得できる資格を紹介していきます。
調理師は、安全な料理を作って提供する調理のプロ!
調理師は、食品の「食事の栄養」「食事の衛生」「適切な調理法」などの知識を持ち、安全な料理を作ることができる調理のプロです。
調理の経験と知識の証明になり、有資格者は社会的に好評価を得ることができます。 飲食業界で働く方なら、ぜひとも取っておきたい資格です。
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衛生や調理法などの正しい知識を身につけた人材は、食に関わる場所で重宝されます。求人情報を見ると、採用条件に「調理師免許を持っている方歓迎」と書いてあるケースもありますし、有資格者は就職・転職の際に有利になります!
また、資格取得で給与がアップしたり、より責任ある仕事を任せてもらえるケースもあり、職場でのキャリアアップにも役立ちます!
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飲食店を開くためには、「保健所の承認」と「食品衛生責任者の資格」を持っていることが必要になりますが、調理師免許を持っていれば、「食品衛生責任者の資格」を申請するだけで取得することができます!
調理師になれば、自分のお店を開くことが容易にります。
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調理師試験の学習で得られる知識は、「栄養」「衛生」「調理法」など実生活にも活かせるものばかり。
栄養に気を配り、かつ安全な食事を作ることができるようになるので、家族や友人からも喜ばれます。
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調理師免許を取得することで、他の資格試験の受験資格が得られたり、試験科目が免除されたり、さらなるステップアップが狙えます。
次につながる資格の例
- 専門調理師(受験が可能になります)
- 調理技能士(受験が可能になります)
- 調理師(受験が可能になります)
- フードコーディネーター3級(試験の4科目のうち、2科目が免除)
栄養士・管理栄養士は唯一国が認める栄養関連の国家資格。
多人数の人に食事を提供する施設(介護施設、福祉施設、学校、医療機関、給食センターなど)で、栄養のバランスを考えた献立を考えたり、食事の管理や指導を行うのが栄養士の主な仕事です。
近年の高齢化や生活習慣病増加に伴い、栄養士・管理栄養士のニーズは高まっています。
取得すれば、栄養管理・指導のプロとして、責任とやりがいのある仕事が期待できます。
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栄養士・管理栄養士の資格を取得すれば、栄養指導のプロとして高く評価され、就職・転職に有利なのはもちろん、資格手当がつく職場もあります。
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栄養士・管理栄養士は、全国どこでも通用する国家資格。引っ越しなどで環境が変化しても、仕事が探しやすく、ライフスタイルに合わせて働くことができるのも大きな魅力です。
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病院では、栄養士・管理栄養士が行う栄養指導には診療報酬を加算できたり、介護保険施設でも管理栄養士を配置することでサービス単位が加算されたりと、雇用側にもメリットがあります。
それだけに、有資格者には資格手当がついたり、昇給が望めることもあります。待遇面でのステップアップも期待できます。
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管理栄養士は、栄養士より専門的な知識を用いる栄養指導や食事の管理指導などが大切な役割となります。栄養士に比べ、責任ある立場の仕事を任されますから、いっそうやりがいを感じながら働けます。
製菓衛生師は、製菓衛生師法にも基づいた国家試験です。試験は各都道府県が行います。美味しく、安全なお菓子を作る為の知識や技術を備えた証として与えるられる資格です。
特に重要視されるのは、製菓材料の添加物などの安全性、貯蓄の為の衛生面の管理・監督といった面です。
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製菓衛生師は「お菓子やパンをおいしく安全に製造できる知識・技術」を国が認める資格です。それだけに業界での信頼性はとても高く、全国どこに行ってもこの資格が実力を証明してくれます。また、飲食店の開業に必要な「食品衛生責任者」資格を申請するだけで取得できるのも、製菓衛生師が信頼されている証です。
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食の衛生面の問題がクローズアップされている今日、お菓子業界でも、食品や衛生面の知識を身につけた「製菓衛生師」の資格を持つパティシエのニーズは高いといえます。
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製菓衛生師=お店の衛生管理を任せられる人と考えられ、ホテル・レストランをはじめさまざまな製菓・製パンの現場で求められています。就職の幅を広げる資格としても有効です。
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衛生面や栄養面、法律との関わりなどを含めて食品についての知識の深さを証明する資格のため、専門学校や自宅でお菓子・パン作りを教える(仕事をしたい)人にも適した資格です。
食品の製造や販売、飲食店などの食品に関わる事業所には必ず、食品衛生責任者が必要となってきます。
食品衛生責任者の資格を取得するには、各都道府県の衛生局等、または保健所の養成講習会を受講することにより資格を取得することができます。但し、栄養士、調理師、製菓衛生師などの資格保持者は、そのまま食品衛生責任者の有資格者になることができます。
飲食店の開業には、営業許可と共に必要な資格なので、受講者数が大変に多い資格です。
但し、養成講座を受講すれば、ほぼ100%取得できる資格でもあります。
働くための必須資格ではありませんが、自分のパン製造に関わるスキルとノウハウをアピールできる国家資格。
パン生地の材料の配合、仕込み、発酵から仕上げ、製品検査まで、パンの技能について検定します。検定には、菓子製造技能士と同様に学科試験と筆記試験があります。
惣菜の質の向上と普及及び、食生活の豊かさの推進を目的に社団法人日本惣菜協会が実施する資格試験です。惣菜の製造から流通、販売に関わる知識と技術のレベルを検定する資格です。試験は、1級~3級まであります。
現代では、ライフスタイルの変化や食に対する嗜好の多様化に伴い、惣菜産業も拡大しています。そんな中、惣菜管理士は、惣菜産業の質の向上や普及に大切な役割を担っています。
ふぐは内臓などに猛毒を持つことでも知られている魚です。そんなふぐを安全に美味しく調理する知識と技能を持ってるいる調理人の証が、ふぐ包丁師の資格です。
資格取得には、各都道府県が行う試験に合格して、ふぐ包丁師に免許(資格)を申請しなければいけません。
特別な技術と知識を必要とする為、需要は多く、普通の調理人より資格取得者が優遇される場合があります。
食に関する商品・サービスの企画開発、マーケティング、販促、プロデュース、テレビ番組・コマーシャル・雑誌等記事の演出・制作など、フードビジネスの様々な側面に携わる専門家のことをフードコーディネーターと読んでいます。
料理研究家、料理教室講師、レストランプロデューサー、フードスタイリスト等、食にかかわる既存の職業を幅広く包含し、色々な活動をしているフードコーディネータがいます。
フードコーディネーターとして働くための資格は必須ではありませんが、特定非営利活動(NPO)法人日本フードコーディネーター協会では1級から3級の資格認定を制度化しています。そして、フードコーディネーターの社会的認知の促進と地位の向上を目指しています。
ソムリエは、ワインや料理の組み合わせに関する情報提供はもちろんのこと、ワインの品種、ワインの醸造方法、ワインの栽培方法、ワインの保管方法などワイン全般の知識のエキスパートをさします。また、海外では、権威のある資格とされています。特にフランスではソムリエは国家資格となっています。
ソムリエの資格保持者は、確かな味覚と技能を持っていることの証明になり、お客さんからの信頼も厚く、ホテルやレストランからの注目も高い資格です。
ソムリエは資格を取得する為には、アルコール飲料を含む飲食サービス業経験が通算5年以上あり今も飲食サービス業界に従事していなくてはなりませんでした。つまりプロの資格でした。
そこで一般のワイン愛好家の為に創設されたのがワインエキスパートの資格です。
ワインエキスパートの資格を取得する為には、
ワインの品質判定に的確な見識を持っている方で、職種・経験は不問、年齢は20歳以上との条件が定められています。
いわばビール専門のソムリエといえる資格で、日本地ビール協会に入会後、協会主催のセミナーを受講し試験に合格すれば取得する事ができます。
資格取得者はビールの味わい方や味・品質・スタイルの評価方法などについての知識とテイスティングの基礎的な能力があると認められ、ビールを扱う飲食店などで働く際に大きなアピールポイントになります。
昨今の地ビールブームもあり、ビアテイスターの活躍の場も大きく広がってきているそうです。趣味としてビールの味を楽しみたい人にもおすすめです。
セミナーは東京と大阪を中心に行っていて、年数回地方の主要都市でも実施しています。約30種類のビールを試飲しながら、テイスティングの方法と手順、ビールにあってはならない味や臭いの判別、各国のビアスタイルなどの概要を学びます。
セミナー終了後に行われる認定試験では筆記試験とテイスティングの両方が実施され、共に75点以上であればビアテイスターとして認定されます。
日本酒についての幅広い知識を駆使して、それぞれの料理にふさわしい日本酒をアドバイスできる資格を持っている人をきき酒師として認定しています。
認定試験は3つの民間団体がそれぞれに行っていましたが,1994年「日本酒サービス研究会・酒匠(さかしょう)研究会連合会」として統一し、資格の名称を「きき酒師」と決めたそうです。
「焼酎アドバイザー」とは主に飲食店・酒販店等において焼酎の香りや味わいなどを分かりやすく説明したり、お客様の好みや料理、その日の体調などを聞き出しニーズを捉え、最もお客様の好みにマッチした焼酎を提供できるプロフェッショナルの事を焼酎アドバイザーとしています。
試験にはテイスティングがありますが、 テイスティングは、お酒を飲まずに吐き出すため、著しくお酒が苦手な人以外は問題ないそうです。
いかがでしたでしょうか。
食といっても食べ物を作る人の他に、食品の栄養を管理する人、食品の衛生を管理する人、食事に合う飲み物を提供する人など、さまざまな人がいます。
どの資格も飲食業界で働いている人にとっては決して無駄にならない有意義な資格になると思います。
また、飲食業界で働いていない一般の方も趣味や知識を広げることを目的に取得してみてもいいかもしれません。
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