片付けが苦手な方におすすめ!無理せず続けられる収納術と、三日坊主にならない方法を伝授(クローゼット編)

執筆者: 永津美保 職業:住空間収納プランナー

「片付けにまとまった時間が取れない」

「気合を入れてクローゼットの中の物全部出したのに、時間がなくて急いでしまい込んで、前よりひどい状態になってしまった」

 

そんな経験はございませんでしょうか?
そのような方は、ぜひ「途中下車オッケー!お片づけ」をしてみませんか。
気合も根性もいりません。楽な気持ちで始めてみてください。

 

このお片づけ方法のポイントは「自分に合った収納システムとは自分が使いやすい、片付けやすいシステム」という事です。

システムの維持も無理なく出来ます。
もし維持できないということは、それは物が増えすぎて入らない状態になっているということです。

 

さあ、クローゼットを開けて、お洋服を整理してみましょう。

 

 

整理=不用品の処分

中の物を一度全部出して「いる物」「いらない物」を分けるとかなりの時間を要します。
扉を開けて「いらない物」だけ出してみましょう。
最初は時間がかかったり難しいと思ったりしますが、訓練により早く簡単に出来るようになります。

 

現在使用していないものは処分

基本的に、現在形で考えて使用していないものは処分しましょう。
「使うかも?」と思っても、使うときが決まっていないなら基本的に処分です。
クローゼットの中なら着る物だけにするのが理想です。

 

処分に迷った時は

いる物はそのまま触らずに「捨てる物」「譲る物」「迷いの物」と3つの袋に入れていきます。
この時、「譲る物」か「迷いの物」かで迷う場合があります。
そんな時は両方を同じ袋に入れます。
ここで一番大切な事は、クローゼットの中を「いる物」だけにするということ

 

パイプハンガーが全て終わったら、クローゼットの他の部分も同じ手順で整理します。
いる物だけになったクローゼットをしっかり見てください。
それだけでスッキリしていませんか?

 

自分に合った収納システムを作る

「洋服を畳むのが大嫌い!苦手!」
このような方が畳む用の収納家具を置いても、畳めずに洋服の山が出来るだけです。
そして思うのです。「やっぱり私は片付けられないんだ…」と。

 

畳むのが嫌いなら極力畳まなくて良い収納システムを作ること。これが大切です。
それにはスペース的な問題が出てきますが、普通のクローゼットの場合、床から高さ170cm程度の場所にパイプがあり、そこに洋服をかけているでしょう。

 

引き出し式の収納ケースを使う

洋服の下はどうなっていますか?
引き出し式の収納ケースを置いていますか?
引き出し式のケースの場合、1段ずつの物なら上の洋服の長さに応じて積み替えが効きます。

 

ブティックハンガーを使う

タンスを置いていますか?
タンスは奥行が浅いものが多いので奥行が無駄になる場合が多いですね。

洋服の大半をハンガーにかけて収納したい方には、通販にもよくあるブティックハンガーをお勧めします。
幅や高さがスペースに応じて伸縮出来るため使いやすいです。

ブティックハンガーに洋服をかけ、クローゼットに収納すると、写真のように収まります。

 

 

クローゼットの扉の種類にもよりますが、両側の扉が収まる13cm程は引き出しが空きません。


バッグや帽子も置き場所に悩むアイテムです。
写真はダボレールで可動棚をつけ、バッグや帽子を収納しました。

一番上の棚を外せば洋服が端までかけられます。
滅多に使わない物は上の枕棚へ。限られたスペースです。


手の届く場所は使うもの優先に、幅・奥行・高さを有効活用して収納しましょう。

 

システムの維持

自分が収納したい物、収納の仕方に合わせ収納システムが出来たら、これを維持しましょう
維持できなくなる時は、物が増えすぎた時です。


「ちょっとスペースが詰まってきたな…」と思ったら、朝の洋服選びのついでに間引き整理をしてください。
一度しっかり整理をしているのでそんなに大変ではありません。
「処分する洋服は雑巾にしよう!」などと取っておくよりも、潔く直接ゴミ箱へ。
雑巾になった洋服よりも、雑巾待ちになる洋服がどんどん増えて収納スペースを圧迫します

 

おわりに

いかがでしたでしょうか。

手順としては、整理(不用品処分)⇒自分に合った収納システムを作る⇒システムの維持、です。

 

まずはクローゼットの中を、自分のいる物だけにしましょう。

次に、自分に合った収納システムを作ります。このシステムさえ作ってしまったら、維持するのはさほど難しくありません。

ぜひ皆さんもお試しください。