究極の「見せる収納」!和箪笥のリメイクインテリア実例 -古い家具と暮らす生活-
「古い家具と暮らす」などと耳にすると、でもそれって素敵なアンティークとか高価な骨董品とかなんでしょう?と思いがちですよね。
そんな素敵なものがあればとっくにそうしてる、と思ってしまうものです。
でも現実は違います。
アンティークというほど古くはないけれど、なんとなく昔から家にあるもの。
昔はそれなりに高価なものだったんだろうけれど、残念ながら今の暮らしにはそぐわないもの。
そういう微妙でちょっと邪魔者扱いされている家具ならある、というのが実際のところではないでしょうか。
しかし、嘆いて諦めるのはちょっと待ってください。
そうした微妙で使いづらい家具こそ、かえって素敵な家具に変身する可能性を秘めているんですよ。
今回は、古い和箪笥を今の暮らしに取り入れるヒントについて見ていきたいと思います。
和箪笥というのは、今の暮らしにはそぐわない家具の代表格です。
服をしまうだけなら、クローゼットや衣装ケースなど便利なものがいくらでもありますし、和箪笥の持つ雰囲気が洋風の空間には合わないということもありますよね。
そこで「和箪笥には衣服を収納しなければならない」という思い込みをまず捨てましょう。
そして「これが和箪笥である」ということから離れてしまうのです。
そのためには扉をすべて外してしまうことから始めます。
これが和箪笥のオープンシェルフ化です。
これは和箪笥だったものから、扉を外したり、引き出しを抜いたりしてオープンシェルフにしたものですが、元の姿はこんな感じのものだったはず(別の和箪笥ですが似たものの写真です)。
かなり雰囲気が違うと思いませんか?
和箪笥は和服を収納するためのものなので、中の作りも独特です。
そのままだと収納も限られてしまうので、思い切って引き出しや衣装盆を外してしまいましょう。
もちろんここは使えるという部分は残しておいてもいいのです。
こちらは引き出しを抜いたところ。
ここには和服をしまう衣装盆が4つ付いていたのですが、1つを残して後は外してしまいました。
空間を作ると、その中にさらにいろいろな高さの収納を置けるようになります。
さらに楽しむ方法もありますよ。
上の例で、和箪笥から外してしまった引き出しや衣装盆を再利用するのです。
こちらは引き出しで作った棚。
大きな引き出しは思いきって縦に使い、仕切りを入れます。
引き出しであることが分かったほうが面白いので、取っ手はそのままにしています。
手頃な大きさの引き出しには格子状に仕切りを入れ、ディスプレイ棚に。
こちらも取っ手はそのままに。
雰囲気が出て、ディスプレイ棚としての魅力も高まります。
衣装盆も捨てません。
つなぎ合わせると薄い棚として使えます。
古い家具のある暮らしには憧れるものの、目の前にあるのはけっしてアンティークとは呼べない和箪笥。
でもそんな和箪笥もオープンシェルフ化し、見せる収納に変えた途端、生き生きと私たちの暮らしを彩る古家具となるのです。
今の工業家具にはない古びた木の味わいは、どんなものをそこに並べても受け止めてくれる包容力の高さを感じさせます。
既存の概念に囚われず、軽やかに古家具を楽しみたいものですね。
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