夫・妻と価値観が合わない時の解決方法は?夫婦円満を続ける3つのコツ
こんにちは、心理カウンセラーの田中勝悟です。
夫婦が仲良く過ごせることは、とても大切なことです。
ウィリアム・グラッサーと言う精神科医は「子供が健康に育つためには、夫婦が仲良く幸せであることが必要である」と断言しています。
そうは言っても、夫婦は元々は他人同士。
時にはケンカもしたり、仲良く出来ない時は多々あります。
中には「夫(妻)の顔を見るだけでイライラする!」と言う人もいるでしょう。
今回は夫婦カウンセリングの経験から、夫婦円満のコツについてお話したいと思います。
人にはそれぞれ価値観を持っています。
価値観とは、考え方の基になっているものです。
例えば、良く聴くのは「夫はご飯が美味しいと言ってくれない」という妻の不満です。
これを夫の価値観のレベルで見ていくと、もしかすると夫はご飯の感想をあまり言わない家庭に育っていて、「今日のご飯は美味しいね」と素直に言った方が良いという価値観が、あまり入っていないのかもしれません。
言い換えれば「ご飯の感想なんて言わなくても良いだろう」という価値観があるのです。
また、価値観が違うと優先順位も違ってきます。
「家族を養うために仕事が大切だ」という価値観があれば、当然ですが仕事を優先します。
もしくは、家族のために仕事一筋で頑張ってきたお父さんの姿が、夫の中には価値観として根付いているのかもしれません。
逆に「家族のためには家庭を優先すべきだ」という価値観が入っていれば、家庭を優先して行動を起こします。
人は価値観に従って行動を起こします。
逆に言えば、価値観をしっかりと理解すると、夫(妻)の行動の意味が良く分かるのです。
価値観や信条とは、今まで生きてきた中で少しずつ積み重なって出来たものです。
また、価値観の形成には、育ってきた家庭や両親との関わり合いが大きく影響しています。
言い換えれば、生きていくために必要だったものが価値観として入っているとも言えます。
ここで注意したいことは、相手の価値観を「批判しないこと」です。
例えば「あなたはいつも仕事ばかりして!」と言うと、もしかすると夫が「家族のために仕事を頑張りたい」という価値観まで批判・否定することになります。
人間は批判してきた人のために頑張ることは、なかなか出来ません。
批判や非難をすると、人間関係はどんどん距離が遠くなってしまいます。
まず心掛けたいのは、相手の価値観を理解することです。
そのために「何でこんなことをしたの?」ではなく「何のためにこんなことをしているのだろう?」という考え方が役に立つと思います。
例えば「夫は何のために仕事を優先しているのだろうか?」という考え方をしていくと、夫の価値観を知ることが出来ます。
しかし、そうはいってもお互いの価値観が大きく異なる場合があります。
例えば、子供の初めての運動会で、お父さんが来るのを楽しみにしているのに、夫は仕事を優先しようとしている場合です。
妻は「こんな時にまで仕事を入れなくても」と思ってしまいます。
そのことを言うと、夫は「そんなことを言っても仕方がないだろう?」と取り合ってはくれず、朝からケンカになってしまい、イライラしながら夫は家を出ていきます。
こうしたズレから、離婚をしてしまう夫婦も結構多いのです。
さて、こうした場合に焦点を置きたいのは、お互いの価値観ではなく「夫婦としてどうありたいか」です。
つまり夫婦の目標に焦点を当てて、話し合いをされることをお勧めします。
これは心理学では「グループ・ゴール」とも呼ばれています。
ただ、これは問題があるときにされるのではなく、問題がないときにも、夫婦で時間を取って話し合いを続けるべきものです。
「夫婦」というグループとしてどうありたいか、どのように子どもを育てていきたいかを、批判や非難をせずに話し合い、共通の目標を見つけます。
それを前提とした上で話し合ううちに、夫は「今回だけ仕事を優先させてほしい。その埋め合わせについて子供も入れて話し合いたい」という代替案を出すかもしれません。
いかがでしたでしょうか。
今回は「価値観」を主体に置いて、夫婦関係を良くする秘訣についてお話しました。
要約すると夫婦が仲良くするためには、次の3つを意識することが大切だということです。
- お互いの価値観は異なるものだと認識しておくこと。
- 相手の価値観を批判・非難せず、尊重すること。
- もし価値観がずれた場合は、夫婦の目的を前提として話し合うこと。
より良い結婚生活は、子供の心の安定にもとても大切なもの。
ぜひ幸せな夫婦生活を築いていって下さい。
|
|
病院と学校で心理カウンセラーの仕事をしています。
多くの方の幸せに貢献できるようなカウンセラーをめざし、日々勉強中の身です。
少しずつ、成長しているのかな?と迷いながら前に進んでいるという感じです。そんな中で私が感じたことコラムでお伝え出来ればと思っています。
|
|