レトロ感を演出するカラーコーディネート例!年代別で見るファッションの流行まとめ

執筆者: 安田 紀子 職業:カラーコーディネーター・カラーセラピスト・パワーストーンセラピスト

 

こんにちは。カラーコーディネーターの安田紀子です。

 

さて、今回はレトロファッションを楽しむ際のカラーコーディネートについて、お話しさせていただきます。

 

レトロファッションというと、どのくらいの年代を思い浮かべますか?
年代により、デザインだけでなく、ファッションに使われている色の特徴も違っています。

まずは、年代別にその特徴を見ていきましょう。

 

 

1930年代の特徴 欧米の映画がモデル

1920年代に黒の「リトル・ブラック・ドレス」を大流行させたココ・シャネルは、1930年代になると白を推すようになります。


この時代、人口繊維の普及により、個性的な作品を製作していたデザイナーが、エルザ・スキャパレリです。彼女は鮮やかな色彩を好みました。

特にお気に入りだったショッキング・ピンクは「スキャパレリ・ピンク」とも呼ばれ、彼女の代名詞ともなっています。


ハイヒール型の帽子や、前面に大きくロブスターが描かれたイブニングドレスといった彼女の独創的なデザインには、21世紀の今でも驚かされます。

 

 

1950年代の特徴 シネモード

この時代、流行色を発信していたのは自然志向でした。

いわゆるシネモードです。

 

1950年の「赤い靴」、1954年の「赤と黒」から、赤と黒のカラーコーディネートが流行しました。また、1958年の「初恋」からモーニングスターブルーという明るい青緑が流行しています。


1950年代のカラーコーディネートは単色か、もしくは使っていても2色までの配色がメインとなっています。

 

 

1960年代の特徴 トーンコーディネート

日本では、シャーベットトーンというパステル調の配色がカラーキャンペーンとして打ち出され、大ヒットとなりました。

この時期からは商品のカラーバリエーションも増え始め、色の雰囲気である「トーン」でまとめるコーディネートが浸透してきます。


1960年代後半には、サイケデリックカラーが流行します。
サイケデリックカラーは、派手な印象の原色や蛍光色を指します。
サイケデリックカラー同士の配色は目がちかちかしてしまいますが、3色程度の配色は良く見られていました。

 

 

1970年代の特徴 自然への回帰

自然志向へと人々の意識が変わっていき、流行色も自然をイメージさせる色になってきます。

 

オフホワイト、ベージュ、カーキ、オリーブといったナチュラルカラーが人気となり、ジーンズの流行からインディゴ(藍染)も流行しました。

 

 

レトロファッションは1960年代

では、このような年代の特徴を踏まえて、レトロファッションを楽しむカラーコーディネートのポイントはどこかについてお話させていただきます。

おそらく、最も色を楽しめるレトロファッションの年代は1960年代だと思います。


原色のような派手な色を可愛く着こなすには、全く違う色同士を組み合わせてしまうという方法があります。
このようなカラーコーディネートは、現代のファッションとしては、派手過ぎて敬遠されがちな組み合わせとも言えます。

 

そのため、レトロファッションならではのコーディネートとして楽しめると思います。

 

レトロファッションのコーディネート例
  • 明るい青×オレンジ

 

 

  • 赤×緑
 
 
  • 紫×オレンジ

 

 

おわりに

いかがですか。
夏は、派手な色使いも割と抵抗なく着こなせる季節です。

 

せっかくなので、普段はちょっと着られないような、派手な色のコーディネートに「レトロファッション」としてチャレンジしてみてはどうでしょう。

 
 コラムニスト情報
安田 紀子
現在地:神奈川県川崎市  |   職業:カラーコーディネーター・カラーセラピスト・パワーストーンセラピスト

川崎市でカラーサロン「nrk color circle」を営んでおります、安田紀子です。
4シーズンを細分化したパーソナルカラー10タイプ分類を対面診断、写真診断で行っています。カラーセラピストとしての知識も活かし、似合う色プラス効果的な色の使いかたをお伝えしています。
TEL:080-1177-9439 
〒216-0004 川崎市宮前区鷺沼1-11-14 鷺沼パレス906
HP:http://nrkcolor.com/

・日本色彩学会正会員
・色彩検定1級/後任カラーデザイナー
・東商カラーコーディネーター検定1級(第2分野)
・カラーセラピスト
・パワーストーンセラピスト

 

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