夏野菜カレーは最強の夏バテ防止メニューだった!じゃがいも・ナス・トマトの栄養成分と効能を解説
こんにちは、野菜ソムリエの我妻飛鳥です。
猛暑日が続いていますね。熱中症のニュースも多く、心配になります。
自分は大丈夫と過信せずに、十分注意して過ごしたいものです。
さて、夏メニューと言えばそうめんや冷やし中華、かき氷といった、冷たい食べ物が挙げられますが、もう一つ。カレーも夏らしいメニューではないでしょうか。
夏に食べるカレーは、夏野菜がたっぷり入っているものが多いですよね。
夏野菜カレーは、ひと皿にギュッと栄養を盛り込んだ夏バテ防止メニューと言えるかもしれません。
カレーといえば、王道のじゃがいもが入っているカレーですよね。
じゃがいもの原産地は、南米アンデス山脈チチカカ湖周辺と言われています。
日本へは、江戸時代にオランダ船によって長崎に伝えられました。
名前の由来はジャカトラ(現在のジャカルタ)からやってきたイモというので、じゃがいもと言われるようになったそうです。
また、馬鈴薯(ばれいしょ)と言われる名前は、馬につける鈴に似ていることから付けられたと言われています。
じゃがいもの主成分はでんぷんですが、ビタミンCやビタミンB1も豊富に含まれています。
じゃがいもに含まれるビタミンCは、でんぷんに包まれているため、加熱しても壊れにくいのが特徴です。
そして、じゃがいもに含まれるナイアシンやパントテン酸は、脂肪の代謝に関係し、糖質と脂肪の代謝を助けるので、太りそうに見えて実はダイエットの味方でもあるのです。
ビタミンCは、βカロチン(ビタミンA)を含んだ食材と食べ合わせると有効に働くので、ニンジンやホウレンソウ、にらなどと食べ合わせると、より効果的に摂取出来ます。
また、ビタミンCには鉄分の吸収を助ける働きや、がん予防の効果もあるので、上手に取り入れていきたいですね。
ただし、芽や緑化した部分にはソラニンという毒素が含まれているため、食べずに取り除いて調理しましょう。
そして、夏カレーといえば、ナスやトマトなどを使ったものが多いのが特徴です。
トマトもナスも、じゃが芋も、実は同じナス科の植物。
広い目で見れば、皆相性が良いのかもしれませんね。
ナスはインド東部原産。90%以上が水分です。
ナスの紫色はフラボノイドの一種で、アントシアニン系の色素でナスニンといいます。
活性酸素の働きを抑え、がんや動脈硬化予防に効果的な成分です。
ビタミンCを含む食材と食べ合わせるとナスニンがより効果的に働くので、トマトやじゃがいもとの食べ合わせは、相性がばっちりなのです。
トマトは中南米アンデス高地原産。
赤色色素リコピンが注目を集めていますが、リコピンの抗酸化作用はβカロチンの2倍、ビタミンEの100倍ほどもあると言われています。
抗酸化作用は活性酸素の働きを抑え、がん予防や動脈硬化予防だけでなく、美肌やアンチエイジング効果も期待できて、女性には嬉しい美容の強い味方でもあるのです。
また、トマトにはビタミンCやβカロチン、カリウム、ビタミンB6も含まれています。
脂肪の代謝を助けたり、血圧を抑制する効果も期待でき、ダイエットにも健康維持にも嬉しい食材と言えます。
そして、トマトが赤く熟すにつれて増す、旨味成分グルタミン酸。
このグルタミン酸が、トマト料理の旨味のベースになるのです。
生で食べても美味しいですが、加熱することにより、旨味や甘味が引き出されます。また、加熱により細胞壁が壊れ、油と一緒に摂取することで吸収率が3~4倍にアップします。
じゃがいもと一緒に食べれば、老化防止によりお勧めです。
イタリアンも、日本では浸透しつつありますが、トマト料理は普段から取り入れたいものです。
いかがでしたでしょうか。
35℃を超える日々が続いています。
こまめに水分補給をして、美味しい夏野菜カレーで暑さを乗り切りましょう。
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