切り花を長持ちさせる方法とコツ!花屋での選び方から飾り方まで

執筆者: 高橋 綾子 職業:フラワーデザイナー/ライター
はじめに

こんにちは。フラワーデザイナーの高橋綾子です。

 

ある日、ふと目に留まった花屋の店頭にあるミニブーケ。

家に飾ってみたいけれど、すぐに枯らしてしまうから、と敬遠する方が案外多いようです。



花は生き物なのでいずれは枯れてしまいますが、少しでも長く楽しみたいですよね。

そこで、切り花を長持ちさせるコツをご紹介しましょう。

 

できるだけ涼しい所へ

基本的に、切り花は気温が低い状態だと長持ちします。

気温が高いと開花が進み、枯れてしまうのも早くなってしまいます。



切り花は、家の中のできるだけ涼しいところに飾るのがベスト。

直射日光や冷暖房の風が直接当たるところも避けましょう。

 

水はこまめに交換

切り花を長く水に浸しておくと、バクテリアなどの菌が発生し、茎を腐らせる原因になります。

それを防ぐ為にも、水はこまめに替えるのがお勧め。

また、水替えの際、植物の茎の先端を少し切る「切り戻し」をすると、長持ち効果がアップします。


 

最近では、花を買うと小袋に入った延命剤をつけてくれる花屋さんも増えました。

この切り花延命剤は、菌の繁殖を防ぐと共に、植物が花開くのに必要な栄養素を含んでいます。

これを入れておけば水替えの必要はありません。

 

延命剤はボトル販売もしているので、お花をよく生ける人は常備しておくと良いかもしれませんね。

花の丈は短く

切り花は、切った茎の先端から必要な水分を吸い上げて生きています。

吸い上げる力が弱くて、上まで水分が行き届かない状態になると、花首がくたっと下がって枯れてしまいます。


そうならない為にも、花瓶には多めに水を張り、花の茎は短く切って生けるのがポイント。

また、葉を少し間引いて水分の蒸発を少なくするのも効果的です。


 

鮮度の良い花を選ぶ

自分で花を買う時には、鮮度の良い花を選ぶ事も重要です


花首や茎がしっかりしていて、葉が生き生きとしている物は鮮度の良い証拠。

花を見極めるのはなかなか難しいですが、じっくり観察したり、お店の人に長持ちする花を聞いてみても良いですね。

 

 

固い蕾の花は避ける

注意したいのは、長持ちさせたい為に固い蕾の花を選んでしまうこと。

特にバラは、開花に必要な栄養分が足りず、結局、蕾のまま枯れてしまうケースがあります。

しっかりと固い蕾よりも、少しふっくらしている位の物がお勧めです。

 

おわりに

残念ながら、切り花は何週間も咲き続けてはくれません。

それでも、生きている花には、私たちの心を癒す不思議な力があります。


長持ちさせるコツを身につけて、小さな花1輪から「花のある暮らし」を始めてみませんか?

 
 コラムニスト情報
高橋 綾子
性別:女性  |   職業:フラワーデザイナー/ライター

フラワーデザイナー、フローリスト、ライター

東京世田谷にて2000年に、夫と共にフラワーショップ『evergreen』をOPEN。
店頭、ウェブでのお花の販売のほか、ウェディング、レッスンなど幅広く活動を行っています。

毎日の暮らしに花を取り入れる提案や花合せのコツだけでなく、カラーやインテリア、写真やガーデニングなどなど、毎日の生活をもっと楽しいものにする、そんな情報を発信できたら・・・と思っています。

サイトやブログでも、お花の情報を公開中です!
HP http://www.f-evergreen.com
ブログ http://blog.livedoor.jp/fevergreen/