生け花や贈り物に!土台(花留め)で作る可愛いフラワーアレンジメント集 (1/2)
こんにちは。フローリストの宇野知子です。
秋に入り、花屋の店内も、秋のお花が続々入荷し始めました。
暑かった夏は、お花が日持ちしないことから、花を飾ったり贈ったりする機会から遠ざかっていた方も多いと思います。
しかし、秋は行事やイベントも多く、お花の楽しい季節です。
今回は、フラワーアレンジを作りたいと思う方や、贈り物を考えていらっしゃる方に、フラワーアレンジメントのベースである、土台のお話をさせて頂きたいと思います。
アレンジメント(Arrangement)には、整えるという意味があります。
フラワーアレンジというと、吸水性のスポンジに、挿した物をイメージされる方が多いと思います。
言葉の意味から考えると、花束もアレンジメントの一部として解釈することも出来ますが、フラワーデザインでは、花束は、ブーケ(Bouquet)とワイヤー等で加工するコサージュを除いた作品のことを表す場合が多いようです。
フラワーアレンジメントを作る時『花留め』という言葉が一つのキーワードになります。
花留めとは、お花をアレンジする際に、花をデザインしやすくする為、道具を使い工夫をすることを言います。
花束に関しては、茎と花の間(ジョイニングポイントと呼ぶ)を紐で結わくことで、形やデザインが安定しますので、特に花留めは必要としません。
- 剣山
- 吸水性スポンジ
- その他(茎や実などの自然素材や、ワイヤーや石などの異素材)
まず、剣山です。
昔から、日本を代表する花留めの一つです。
剣山は、生け花で多く使用されていますが、花留めとして自由にご家庭でもお使い頂けます。
また、ごみが出ずに何度でも繰り返し使えますので、エコな道具として是非取り入れて頂きたいと思います。
剣山は、重く針山が尖っていますので、取扱いには十分注意が必要です。
剣山を使用する際は、ガラスなど薄手の物を避け、陶器など厚手の物をお勧めします。
花器との間に、ティッシュや葉を1枚敷くことで、剣山の底と花器が擦れるのを防げます。
最近では、簡易的に使用出来る、小型の吸盤付きのプラスチック製の物もあります。
ご自宅など、花を飾る場所に土台をセットしていけるシーンでの活用が多いようです。
吸水性のスポンジのことを、オアシスと呼ぶ方が多いと思います。
これは、アメリカの「スミーザーズオアシス社」が世界的に最もシェアが多いことから、このように呼ばれていると考えられます。
吸水性スポンジは、日本の会社も含め、他にも色々な会社が、別の商品名で発売しています。
最近では、ホームセンターなどでも入手出来ます。
花屋さんでは、ほとんどのお店で常備しています。
ただ、前面的に売り出しているところは少ないと思いますので、購入出来るか聞いてみて下さい。
吸水性スポンジを使用することで、アレンジしたお花を崩すことなく持ち運ぶことが出来ます。
贈り物にする際に、お勧めの花留めの道具です。
花屋さんが作るアレンジメントの、大半を占めていると言っても良いかもしれません。
吸水性スポンジは、基本的には使い捨てです。
バクテリア等が繁殖している場合があるので、使い回しはお勧め出来ません。
また、使用後は、水気を絞って、行政のゴミの分別に合わせて処分します。
吸水性スポンジにつきましては、次の回でお話しさせて頂きます。
|
|

フローリスト
フラワーコーディネーター
フラワーショップ『La vie en Fleur』経営。
花教室運営に加えて、親子で楽しむ花のある生活を提案、
通信講座を企画し発信しています。
フラワーアート作家としても活動。
手作り雑貨サイト等で販売もしています。
著書
『花育のすすめ』(三省堂)
HP
La vie en Fleur
http://www.la-vieen.co.jp/
楽天 フラワーギフト専門店Vivre
http://www.rakuten.co.jp/vivre/
ブログ
こどもと一緒に・・・葉っぱなまいにち
http://blog.goo.ne.jp/tsubakono
フローリストの・・・葉っぱなまいにち
http://tsubakono.blog.fc2.com/
★手作り雑貨サイト
minne
https://minne.com/viefleur
Creema
http://www.creema.jp/c/vie
|
|