日常的に出来る瞑想のやり方!正しい呼吸の仕方と効果を体感しよう (1/2)
こんにちは、美姿勢インストラクターの美宅玲子です。
瞑想と言うと、何を思い浮かべるでしょうか。
一人静かに座禅を組んで、集中しているというイメージでしょうか。
瞑想は、そこまで限定的なシチュエーションだけでなくとも、広義には私達も日常生活で無意識に体験しています。
- 朝起きて、何を考えるでもなくまどろんでいる時
- 慣れた道を一人で自動的に歩いている時
- 同じ景色や車窓の移り変わる景色を、ずっと眺めている時
瞑想状態は、肩の力が抜け、脳と心身がほど良くリラックスしています。
また「歩いている時」を例に出しましたが、瞑想とは脳が冷静でいて、リラックスした状態でいることなので、じっとしている時にだけ出来るのではなく、動きながらでも瞑想状態に入ることが出来ます。
作家が「散歩をしている時にひらめいて、文章が書ける」という話を聞いたことがあるでしょうか。
瞑想により、頭は整理され、ひらめきやすくなります。
自分の脳の中から、有用な情報を組み合わせて取り出すことができ、五感は研ぎ澄まされて、心身の感覚を落ち着いて感じ取りやすくなるのです。
普段は無意識に、何気なく瞑想と同じ状態になる時があるかも知れませんが、それを意識的に行っていくのが、いわゆる狭義の「瞑想」です。
瞑想では、一般的に自分のしている呼吸に意識を向けます。
日常生活では、無意識に呼吸が止まっていたり、浅くなっていたりすることがあります。
「今、自分が息を吸っているのか吐いているのか、そのペースは、深さは」と、自問しながら呼吸をしてみましょう。
そして、少しずつ、ゆっくり、長く息を吐き切ったり吸い切ったりと、コントロールをしていきます。
ゆったりとした深い呼吸は副交感神経を優位にして、心が落ち着き、脳からもアルファ波が出るようになります。
日常的に感じていたストレスや、目まぐるしく頭を駆け巡る情報・考え事が薄らぎます。
また、視点を一点に定めると、呼吸や心身の状態に意識を向け、集中させやすくなります。
呼吸をゆっくり深く整え、視点を定めていても、瞑想で良くイメージされる「何も考えない、無心」という状態にはならないことがあります。
それでも気にする必要はありません。
瞑想は、自然に湧き上がってくる考え事や想いを、無理やり打ち消したり否定したりするのではなく、ありのままを観察します。
例えて言えば、青空を眺めるように。
青空を眺めていると、雲が流れてきます。
青空は心全体で、雲が考え事に当たります。
雲は流れては消えていく、その一つひとつに執着せず、ただただ眺めているだけです。
「こんなに考え事が湧いてきたからダメだ」とか、考え事に対して判断を加えることなく見ていきます。
最初は空が考え事の雲で覆われているかもしれませんが、呼吸を整え、視点を定めて、ただただ心の空を眺めてみましょう。
少しずつ雲の切れ目が見え、隙間に青空が覗き、雲が薄くなり、快晴に近付いていきます。
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ヨガ・ピラティス・美姿勢インストラクター。
東京学芸大学教育学部卒。中学から大学まで陸上競技(100mH、走幅跳)に打ち込み、全日本インターカレッジ出場。姿勢や効率の良い体の動かし方に興味がある一方、メンタルの繊細さもあり摂食障害になってしまう。大学卒業後に小学校教員となるが、「いい先生であろう」という無理を重ね、うつ状態のため2年半後病休を取る。
2004年に趣味で通っていたスポーツクラブに転職し、ヨガ・ピラティスと興味ある分野を活かせる仕事のおかげで心の病と腰痛を克服する。ストレスの多い日常でも心身の調子を整えられる素晴らしさを伝えるため、2008年に独立しフリーインストラクターとなる。
現在、首都圏のスポーツクラブ、自治体、公共施設でのサークルや個人のレッスンを受け持つ一方、外ヨガイベント、健康コラボイベントの企画実施、雑誌監修、コラム連載、DVD発売も行う。日々更新するHP、ブログ、YouTubeのエクササイズ動画も好評である。
HP「インストラクター美宅玲子 Re pure BODY」 http://mitakureiko.com
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