北海道の無人駅を探索してみよう!謎と不思議に満ちた秘境駅レポート -愛山駅・蕨岱駅- (2/2)
函館本線の途中、駅弁カニ飯で全国的に有名な長万部町にこの駅はあります。
名前からして秘境ムードが漂い、期待感が高まります。
ポケット時刻表にはちゃっかり記載があり、1日7往復あるようです。
列車到達難易度は低いようですが、果たしてどんな駅でしょうか?
今回は長万部駅に駐車して列車で行ってみました。
この日は平日で乗客も10人以上はいるようですが、運行はワンマンの2車両とローカルムード満点です。
市街地を離れ、田園風景を過ぎ山側へと進みます。
民家もなくなり鬱蒼とした林間ロード、どうやら予想を裏切らない秘境駅のようです。
「えっ、ここで降りるの」と、下車する時に駅員さんの表情が一瞬変わったのは、気のせいでしょうか。
降り立った蕨岱駅には、駅名票と北海道の無人駅に良くあるパターンの、車両をリサイクルした駅舎があるのみです。
予想通り何もありません。
森の中に眠る隠れ家といえば聞こえは良いですが、夏には笹とブッシュに囲まれ、自然の要塞が出来上がるらしいです。
すぐそばを走る国道からも見えなくなるため、カーナビがなければ山中模索のハメになるそうです。
周囲は古い民家が1軒だけあります。
寂れた神社の鳥居が自己主張しているのみで、人の生活臭は全く感じません。
代わりに、降りた直後からキツネか鹿の獣臭が漂っています。
予想通りハイレベルな秘境駅、相手に不足なしで、待ち時間の90分1本勝負を挑んでみます。
1時間半ほどあるので、駅前を探索してみました。
人がいない、車も通らない、野良ネコにも会わない、キツネに一匹会ったくらいで人気はなし、寂れたバス停だけがあるという風景でした。
近くには、既に廃校になった小学校が寂しく佇んでました。
1日の乗降客は限りなく0に近いのではないでしょうか?
存在価値が非常に薄く、以前探検した小幌駅のような言い知れぬ孤独感に襲われます。
駅で撮影している間にも、エゾリスやキツネが線路を横断し、人よりも動物の利用が多かったです。
すばしっこいので、なかなか撮影も難しく、結構遊ばれました。
文字通り、ワラビが多く自生していたのが由来らしく、周囲には確かに山菜が多い様子です。
歴史を紐解くと、なんと明治37年に開業した道内有数の古参駅で、昔は貨物取扱もあったようです。
今は人々の栄枯盛衰を見届け、小動物とゆっくり余生を楽しんでいるのかも知れません。
秘境駅にも歴史ありなのですね。
JR北海道駅名の旅、いかがでしたか?
いずれも予想を裏切らない無人駅、または秘境駅でした。
特に蕨岱駅は北海道らしい、小動物が主役のディープな駅と言えます。
ちなみにJR北海道には約350の無人駅が存在します。
シチュエーションは様々ですが、好みの無人駅や秘境駅を探すのも面白いでしょう。
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北海道を中心に、地底の鍾乳洞から山奥に眠る滝や秘湯、遺構(炭鉱、鉱山跡)など誰もが行けない秘境を探検する、あくなきチャレンジャー。
気力、体力、技術に大事なのは時の運、単独行は危険です決してマネはしないでください。
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