先輩社員にとっては、新入社員を育成するという体験を通して、将来の管理職候補としてのビジネススキルを身につける機会であり、組織にとっても長い目でみれば有益なことなのですが、いかんせん余裕の無い会社が多過ぎるということなのでしょう。 

中小企業といっても、素晴らしいオリジナリティを持つ企業はたくさんあります。

組織もきちんと整えられ、人を育てるという風土がある企業もたくさんあります。

なぜなら、そこには、創業オーナー系トップの目が届いているからです。

但し、仕事面においては、大手企業のように、一つひとつのセクションの守備範囲が狭いということはなく、担当業務範囲は大手よりも幅広く、しかも大手のような深さも求められます。

こういった経験を積んでいくと、自身でも知らないうちに、高度で深く幅広いビジネススキルが身に付くことになるのです。

将来、業界におけるその会社のポジション(やりがいの更なる追求)、待遇(収入、昇進、福利厚生)、上司・同僚・部下(人間関係)など、入社時点で考えもつかなかったような環境は、人の考えを変えることもしばしばです。

そういった時点で人は、好きで入ったオリジナリティを再度選ぶのか、新たなステージでの活躍を期するかについて選択をすることになるわけです。

どちらを選択するにせよ、準大手で揉まれてきたその時のあなたは、大きなキャリアという武器を手にしています。 

日本企業は、相変わらず新卒者の一括採用がメインですが、キャリア採用は、どの会社も通年採用です。

新卒時の就職のときに、無理に無理を重ねて大手企業を目指すのではなく、ハードながらも幅広い仕事を経験しながら早期にスキルアップ出来る準大手企業を目指すという選択肢も、考えてみる価値は十分にあります。