体調を整え、潤す秋の食材選び。滋養強壮レシピで秋バテ・疲れを防止しよう (1/2)
こんにちは。国際中医薬膳師の藤永知嘉子です。
過ごしやすい秋がやってきました。みなさん、夏の疲れはうまく解消できていますか?
養生法の一つに「食養生」というものがあります。生きていく上でとても大切な「食」。
今回は「秋の食養生」を紹介します。
中医学には「薬食同源」という考え方があり、体によい食材を日常的に食べていれば健康を維持できると考えます。
体質や体調、季節に合わせ、食材の性質や効能を活かした食事で、病気の予防や健康を保つことをめざすのが「食養生」です。
- 体の潤いを補給し、乾燥を防ぐ
- 夏に弱った胃腸を養う
- 体を冷やす(夏)から、温める(秋)へ
- 冬に向けてエネルギーを蓄える
秋のトラブル、原因については「夏疲れをリセット!中医学(中国伝統医学)から学ぶ、秋の健康的な過ごし方」を合わせてご覧ください。
それでは、実際にどのような食材を摂るのが良いのでしょうか。身近な食材から紹介します。
秋になったら、まず乾燥を予防することを考えましょう。
特に乾燥の影響を受けやすい「肺」を潤すことが大切です。
中医学では「肺」は肌や大腸とも関係が深いとされ、肺を潤すことで、肌の乾燥や便秘の改善にも繋がります。
- 色の白い食材は肺を潤すとされます。
山芋、蓮根、大根、たまねぎ、梨、白ゴマ、白きくらげ、ゆり根、葛粉、氷砂糖、蜂蜜 など。
- ナッツ類も肺を潤す作用があります。
ぎんなん、クルミ、松の実、落花生 など。
- その他、体を潤す作用のある食材です。
きのこ類、クレソン、おくら、ホウレン草、春菊、牡蠣、鴨肉、豆腐、黒胡麻、牛乳など。
酸味と甘味を組み合わせて摂ると、体を潤すとされます。
果物は、水分を多く含み、酸味と甘味を合わせ持っているため、効率的に体を潤します。
新鮮な果物がたくさん出回る秋。美味しく潤しましょう。
梨、ぶどう、ざくろ、柿、りんご、イチヂクなどが挙げられます。
梨や柿は体を冷やします。
また、甘味の取りすぎは胃腸の働きを弱めてしまうので、いずれも食べすぎには注意しましょう。
夏に弱った胃腸の働きを整え、養いましょう。
寒い冬を乗り切る免疫力をつけるには、胃腸の健康が重要になります。
食欲の増す秋ですが、食べすぎには注意し、よく噛んで食べましょう。
うるち米、豆類、かぼちゃ、じゃがいも、さつまいも、ごぼう、蓮根、山芋、里芋、栗、しいたけ、なつめ、さんま、発酵食品など。
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