体調を整え、潤す秋の食材選び。滋養強壮レシピで秋バテ・疲れを防止しよう (2/2)

執筆者: 藤永知嘉子 職業:国際中医薬膳師

体を温める食材

まだ暑い日もある秋ですが、体を冷やす夏の食材はそろそろ終わりにし、体を温める食材を意識して取り入れていきましょう。
スパイス類を活用するのもお勧めです。


根菜類、栗、かぶ、ねぎ、紫蘇、生姜、八角、フェンネル、クローブ、シナモン、黒酢、紅茶、ほうじ茶など。

辛味の食材は肺の働きを助けるとされますが、摂り過ぎは体の乾燥を進めてしまいます。
食べすぎは逆効果になってしまうので注意しましょう。

エネルギーを蓄える食材

冬の寒さに向けて、エネルギーを蓄えていく秋。

秋が旬の食材には、大地のエネルギーがたっぷり含まれています。
旬を美味しくいただき、冬に備えた体づくりをしていきましょう。


米、雑穀、豆類、根菜類(ごぼう、蓮根、さつまいも、山芋、里芋など)きのこ類、鮭、秋刀魚など。

簡単食養生レシピ

簡単に続けられる秋の薬膳メニューを紹介します。

私達が毎日食べるもの、お米。
お米に混ぜて一緒に炊くだけの、無理なく続けられる『簡単食養生ごはん』です。

 

 

肺を潤す『松の実ご飯』

松の実は肺を潤し、お腹の調子も整えてくれます。

お米と、軽く炒った松の実を一緒に炊き込みます。軽く塩を加えても美味しいですね。

滋養強壮『山芋ご飯』

山芋は生薬としても使われる、滋養強壮の食材。

エネルギーを養い、肺を潤し、胃腸の働きも整えます。
お米と、角切りにした山芋を一緒に炊き込みます。山芋は炊き込むとほくほくの食感に。

おわりに

実りの秋。食養生を存分に楽しめる季節です。

くれぐれも食べ過ぎには注意して、心にも身体にも優しい食事を楽しみましょう。

 
 

 グルメ・レストランのコラム

 健康・医療のコラム