トルコといえば激甘スイーツ!定番菓子バクラヴァ&ホットデザートのキュネフェを紹介

執筆者: RiE
はじめに

こんにちは、トルコの地中海沿岸都市、アンタルヤ在住のRiEです。

 

日本で、トルコスイーツと言えば、伸びるアイスクリームのドンドゥルマをイメージする方も多いかと思います。

しかし、トルコでは、ほとんどの人が「バクラヴァ」と答えます。

 


バクラヴァとは

バクラヴァは、トルコだけではなく、アラブ諸国、ギリシアなどでもよく食べられている激甘スイーツのことです。

トルコでは、来客時にバクラヴァを用意したり、よく手土産にもなります。

初めてバクラヴァを食べると、その強烈な甘さに驚くかもしれません。

 

お母さん達のバクラヴァ

バクラヴァは、お店で買うだけでなく、家庭でも作ります。



卵、油、牛乳、塩、ヨーグルト、小麦粉で作った生地をよく捏ね、細い棒で大きな型一面に丸く広げます。

美味しいバクラヴァを作るためには、生地を新聞の上に置いても、新聞が読めるぐらいに薄くなくてはなりません。


数回ナッツの砕いた物を挟みながら、薄く広げた生地を45枚、型に重ね入れます。

切り込みを入れて、溶かしバターをかけ、オーブンで焼き上げます。

焼き上がってから、レモン汁と大量の砂糖で作ったシロップ(シャーベット)をかけたら完成。


予想はしていましたが、実際に作る工程を見て、使う砂糖と油(バター)の量に改めて驚きました。

 

色々あるシロップがけ系スイーツ

 バクラヴァの他にも、シロップを使ったスイーツが色々とあります。


  • ケーキにシャーベットをかけたレヴァニ
  • クッキーにシャーベットをかけたシェケルパーレやカルブラバストゥ
  • エキメッキ(トルコのハードパン)にシャーベットをかけたエキメッキ・カダイフ


甘さ控えめに慣れた日本人の口には、合わない物も多いと思います。

そんな中で、お勧めのシロップがけ系スイーツがあります。

それは「キュネフェ」。

 

暖かいスイーツ キュネフェ

キュネフェは、東地中海地方の名物で、テル・カダイフ(小麦粉で出来た細麺状の生地)にチーズを挟んで作る、温かいスイーツ。

フランス料理などでは、テル・カダイフを魚介類に巻いて揚げたりもしますが、トルコでは大抵スイーツで使われています。

 

 

外はパリッとしたテル・カダイフ。中には、とろりと溶けたチーズ。

そして、クロテッド・クリームのような、カイマックと言うクリームを乗せて頂きます。

 

 

チーズとカイマックで甘さが緩和されるので、キュネフェはシロップがけの割には、激甘ではありません。日本人でも美味しく味わえると思います。

 

テル・カダイフ

キュネフェの美味しさの1つである テル・カダイフ。

その作り方はちょっとユニークです。


生地を細い穴の開いた器に入れて、熱した鉄板の上に糸のように流しながら軽く焼きます。

あっという間出来るので、その工程を見ているだけでも、とてもおもしろいですよ。


 

おわりに

トルコスイーツを食べる機会があれば、激甘好きの方はバクラヴァを。

そうでない方は、ぜひ、カイマックを乗せたキュネフェを試してみて下さいね。


「シロップを少なめ(シャーベット・アズ・オルスン)」と言って注文すれば、さらに食べやすくなりますよ。

 
 コラムニスト情報
RiE
RiE
性別:女性  |  

トルコ地中海沿岸地方のアンタルヤで、アジア料理屋さん(EN Asian kitchen & Cafe)を経営しています。ブログは、『アクデニズ。http://akdeniz.exblog.jp/』トルコご飯を中心に更新中。

 

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