初心者向けチョークアート入門、基本的な「円(丸・球体)」の描き方

執筆者: 鳴海愛子 職業:チョークアーティスト
はじめに

こんにちは、「NOANOA CHALKART WORKS」主宰のチョークアーティスト・鳴海愛子です。

自宅教室やカルチャーセンター、その他様々なイベントに参加し、講師としても広く活動しています。

「チョークアート」と言うと、学校で使うあのチョークで描いているのか、とよく聞かれます。

ここで使うのは、いわゆるスクールチョークではありません。

また、黒い板に描きますが、学校にあるような黒板でもないのです。

 

オイルパステルという画材と、専用のブラックボードを使っています。

チョークアートに使う画材

チョークアートは、筆などを使用しないので、比較的少ない画材でスタートできます。
最低限必要なのは、オイルパステルとブラックボード。

これがあれば、チョークアートを描けるのですよ。

 

 

オイルパステルは、各メーカーから販売されています。

パステル断面の形が四角い物、丸い物。

固い物、柔らかい物。価格も様々です。

また、日本と海外のオイルパステルでは、色合いに違いがあります。

自分の好みに合ったパステルを選んで、描くようにしましょう。

 

その他、ある方が便利なのが、仕上げのコーティング用スプレーなどです。

 

チョークアートで球体を描いてみよう

チョークアートは、最低3色以上で描くのが基本。

明るい色(ハイライト)、メインになる色(中間色)、濃く影になる色(シャドー)の3色を選びます。

 

 

1.

まず、中間色で下絵の線に沿って丸を描きます。

線より少しだけ外側に線を引くのが、綺麗に描くポイントです。


下絵

 

 中間色で描く


 2.

中央から少し左上を、白で丸く塗りつぶします。

 

 

3.

左上からライトが当たっていると想定しましょう。

モチーフの右下にできる影を、三日月状に描き込み、残りの中央部分を、中間色で塗りつぶします。

 

 

4.

塗り分けができたら、明るい色から順番に混ぜます。

ハイライトと中間色の間を、白のパステルでくるくる色と混ぜましょう。

 

次に、中間色で、中間色とシャドーの間を混色します。

後は、色の薄い方から指でくるくると順番に馴染ませていけば完成。

 

3色で塗り分けが終わった状態

 

指で馴染ませ終わった状態

 

ブラックペンシルを使って、輪郭線からはみ出した部分を修正したら完成です 

 

きれいに描くコツ

きれいに描くにはいくつかのコツがあります。


  • 下絵の線に沿って綺麗な線がひけるように、パステルのあて方を意識する。
  • 色を塗る時は、下地の黒が透けないように、隙間なく塗る。
  • パステルで色を混ぜる時は、くるくると小さい円を描くように混ぜる。
  • 指で馴染ませる時は、指の熱でオイルパステルの油分を溶かすようにする。
  • 綺麗なグラデーションになるよう、指先の力加減を調整する。

 

以上を押さえておきましょう。

 

おわりに

基本的なグラデーションをマスターすれば、あとは応用次第です。

どんなモチーフでも描くことができますので、ぜひ挑戦してみて下さいね。

 
 コラムニスト情報
鳴海愛子
性別:女性  |   現在地:大阪市阿倍野区  |   職業:チョークアーティスト

「NOANOA CHALKART WORKS」主宰・チョークアーティスト
CAA日本チョークアーティスト協会認定講師
グランフロント大阪公認チョークアートソシオ・キャプテン
アートセラピーインストラクター
ヒューマニクス・カウンセリング協会認定カウンセラー

大阪阿倍野の自宅教室を中心に、「近鉄文化サロン」「JEUGIAカルチャーセンター」「イオンカルチャークラブ」などのカルチャーセンターでも講座を開講。
グランフロント大阪では、誰でも楽しく参加できるイベントを毎月開催。
チョークアートで仲間づくり活動中♪

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