イップスの短期改善に効果的なIMトレーニングとは?スポーツ障害克服のリハビリ訓練

執筆者: 衣川竜也 職業:メンタルトレーナー/心理カウンセラー
はじめに

こんにちは、メンタルトレーナーの衣川竜也です。
今回は、イップスの改善のおすすめトレーニングをご紹介いたします。

 

 

IM(インタラクティブ・メトロノーム)とは

私がアスリートがイップスの改善の相談に来られた際に、コーチングと並行して行うことを勧めているトレーニングとは、IMトレーニングという、タイミングを捉える能力を養うためのトレーニングです。

IMは、正式名称はインタラクティブ・メトロノームと言います。

 

人間の脳は、五感でキャッチした情報にタイミングを合わせて行動するという力があるのですが、タイミングを捉える能力が低いと、ボールや人などの動いているものに合わせて、必要な力を発揮して動くことができません。

そのため、ボールを打てない、打ててもインパクトが弱い、相手を素早くかわせない、相手にタックルができない、というスポーツのプレーに支障が出ます。

 

実はイップスも、投げる、打つなどの動作をタイミングよく行えなくなっている状態でもある、ということが言えます。

 

交感神経の働きが過緊張などによって乱れ、脳からの命令を体が受け取っていない場合には、投げる、打つなどの動作からタイミングというものも失われてしまいます。

そうすると力を入れたり、抜いたり、ボールを離したりするというタイミングも分からなくなり

プレーが乱れてしまうのです。

 

IMトレーニングについて

IMトレーニングは、ヘッドフォンから聞こえる音にタイミングに合わせて、カスタネットのようなボタンを叩くというシンプルなトレーニングです。


何度も続けることによってタイミング能力は強化されます。

それはトレーニングの結果にも反映されてきます。


下記は、IMトレーニングの動画と写真です。


youtubeより引用

 

動画のように手にボタンをつけて行ったり、写真のようにマットを足で踏む方法でトレーニングを行うことが可能です。

 

マットを使ったIMトレーニング例

 

自分のパフォーマンスの質に敏感なアスリートほど、無意識にタイミングを撮っていることを分かっています。

そして、その能力を高めることに特化したトレーニングがあるということに、興味を示しておられます。

 

コーチングとIMトレーニングの両立

コーチングのみでイップスの改善をサポートしていましたが、このトレーニングに出会ってから積極的に活用しています。

改善までの時間が短いということと、イップスの改善だけでなく集中力や反応力の向上も見られるので、非常に有効なトレーニング方法です。


人は五感を働かせて情報を捉えようとしている時、脳は余計なことを考えることができないので、根拠のない不安を抱きにくくなります。

イップスも失敗したらどうしようという不安や恐怖が引き起こしているので、メンタルトレーニング

によって、恐怖や不安を抱いていない状態を体感しておくことは非常に大切なのです。

 

おわりに

今、少しずつアスリートに体験していただいているトレーニングですが、IMトレーニングというものがあることも知っておいていただければと思います。

 

IMトレーニング http://axia-coaching.com/menu/imt.html
 
 コラムニスト情報
衣川竜也
性別:男性  |   現在地:大阪市  |   職業:メンタルトレーナー/心理カウンセラー

大阪を拠点に活動しているメンタルトレーナーです。
主にアスリート、経営者、起業家のメンタルサポートやコンサルティングを行っています。
スポーツでの勝負、ビジネスでの決断や人間関係、マーケティングなど、全て人の心理が反映されます。
しかし、心理的な成長の取り組み、心理的な戦略はどうしても疎かになってしまいます。
私はメンタルトレーナーとして心理面からの個人や企業の成長と目的達成をサポートさせていただきます。
【ホームページ】http://axia-coaching.com/
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