頭のいい子に育つ、理想の睡眠時間は?夜寝ない子供の就寝時間を早めるコツ
最近大人の生活や勝手な都合で、子供の生活が夜型に変わってきています。
早寝早起きは子どもにとって良いと分かっていても、少しくらい夜型になっても困ったことはないからいいじゃない、と軽く考える親御さんも多いです。
これは、絶対にダメです。
そのわけをお話ししましょう。
夜中に成長ホルモンが出ていて、しっかり寝ないと身長が伸びないのはよく知られています。
しかしそれだけではないのです。
脳の発達に睡眠が大きく影響しているのです。
3歳から5歳の子供を対象に、早く寝る子と遅くまで起きている子に分けて知能検査をしたところ、大きな差があったそうです。
遅くまで起きている子は三角をかけない子が多かったとも言われています。
それだけではなく、脳の海馬の大きさにも大きな違いが見られました。
海馬は記憶を司るところです。
海馬が発達していないと将来の学力も心配ですね。
将来、アルツハイマーになるリスクが高くなるという研究者もいます。
たかが睡眠と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、恐いですよね。
勉強もスポーツも、本当に自分のものにするためには睡眠が必要だというのです。
早く寝ないと学んだことが脳に記憶されないからです。
小学生に「百ます計算」をさせたところ、きちんと寝ている子のほうが伸びたというデータもあります。
学校で算数などの学習をしたり、スポーツをした日の夜、レム睡眠という状態の間に記憶の整理が行われます。
レム睡眠とは、身体は眠っているのに、脳は働いている状態のことを指します。
睡眠時間が短くレム睡眠が十分取れなければ、せっかく学習したことが脳に保存されないというわけです。
昼間頑張っても睡眠時間を十分取らないと、覚えが悪いという残念な結果になってしまいます。
- 1歳から3歳・・・12~14時間
- 4歳から6歳・・・10~13時間
- 7歳から12歳・・・10~11時間
- 13歳から18歳・・・8~9時間
考えていたより長いとびっくりされた方も多いのではないでしょうか?
小さい子はお昼寝をしますが、夜の睡眠時間を10時間は欲しいところです。
小学6年生までは遅くとも9時までには寝て、7時ごろ起きるのがよいでしょう。
これは昔、保育園に勤めていた時の実際に起こった話です。
夜型の男の子がいました。
夜中の12時過ぎでも、外で遊びたいと言っては三輪車で遊ぶ子でした。
保育園は休みがち、来ても午前中はボーッとしている状態でした。
年中組の時、周りの勧めで病院を受診したところ、脳の発達が極端に遅れていることが分かりました。
私たち保育士は、この結果にびっくりしたのを覚えています。
いつも寝不足で活発ではなかったれど、普通の子だと思っていました。
しかし知らず知らずのうちに、脳の中で寝不足による障害が起こっていたのですね。
睡眠は本当に子どもにとって大切なのだと、改めて実感した出来事でした。
子どもが睡眠を十分取ることが、どれだけ大切なことか分かっていただけましたでしょうか?
頭のいい子にしたいのなら、十分な睡眠をとらせるのが一番です。
うちの子は夜型と思う方、今すぐ早寝早起きの習慣をつけてあげてください。
習慣を変えるのはなかなか大変ですが、朝早く起きることから始めるとうまくいきます。
早く起きた日はその日の活動量が増え、早く寝るようになると思います。
今の時代はどうしても夜型の生活になりがちです。
いろいろ工夫して、少しでも子供が早く寝るように頑張ってくださいね。
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