ナイフ・フォークの使い方やスープの飲み方よりも大事!? 大人のたしなみとして覚えておきたい「食事のマナー」
大人のたしなみとして覚えておきたい「食事のマナー」を紹介。一緒に食事をしている相手はもちろん、食材を作っている農家や漁師の方々、料理を作ってくれたシェフ、レストランのスタッフのことを頭において実践してみましょう。
こんにちは、マナーアドバイザーの浪越あゆみです。
皆さんは、食事のマナーと聞いてどのようなことが思い浮かべますか。
今回は、大人のたしなみとして覚えておきたい「食事のマナー」についてご紹介します。
マナーとは何でしょうか。
研修で必ずこの質問をしますが、皆さん、本やテキストに書かれていること以上に、堅苦しく難しく答えてくれます。
もちろん、それらは間違った答えではありません。
マナーは難しいもの、という概念がそう答えさせているのかもしれません。
しかし、私が思うマナーとは、もっと簡単なものです。
マナーは相手を思う心。
目の前にいる相手、目に見えない相手を思って、自分がどうしたら相手が心地良く感じるか。
逆に、自分がしてもらえたら嬉しいと感じることを、言葉と行動で表す。
それがマナーだと思います。
では、マナーの意味を理解した上で、食事のマナーについて考えてみましょう。
「食事のマナーが悪い、できていない」というのは、よく耳にする言葉ですよね。
そもそも、食事のマナーとはどういうことでしょうか。
前述したマナーの意味を考えると、相手を思い食事することになります。
つまり、一緒に食事をしている相手はもちろん、食材を作っている農家や漁師の方々、料理を作ってくれたシェフ、レストランのスタッフを思いながら食事をすることです。
- 「一緒に食事をする方への配慮は大丈夫かな」
- 「好き嫌いをして食べ残した食材を見て、農家や漁師の方々、シェフはどう思うかな」
- 「レストランのスタッフは、自分達のテーブルの雰囲気をどう思うかな」
このように、相手の気持ち汲み取って、自分が取るべき行動を考え、実際に形で表すことです。
次に、一緒に食事をする方への配慮の、具体的なポイントを押さえてみましょう。
出入口から遠い席が、いつでも上座とは限りません。
景色や空調の状況に応じて、臨機応変に上座をスマートに案内します。
特に、夏場は体臭が気になるものです。
時間に余裕を持って出掛け、汗を拭いてクールダウンしてから着席します。
食事の席の香水は不要です。
基本、全員の食事が揃ってから頂きます。
ところが、周囲の様子を見ないで、揃ってすぐに食べ始めてはいませんか。
上座の方が口にしたのを確認してから、頂くようにしましょう。
美味しいからといって、周りの食べるペースを考えずに食べていませんか。
お店側は、同じテーブルには同じタイミングで食事を提供したいと準備をしています。
周りの方とほぼ同時に終わることは、お店側への配慮にも繋がります。
●食べ終わりのタイミングを揃える方法 その1
「誰かが話しているときは、手を休めて耳を傾ける」
タイミングを揃える方法としては、誰かが話し始めたら、食事の手は休めて話しに耳を傾けること。
話しが長くなりそうな場合は、一度、カトラリーや箸を置いて、耳を傾けましょう。
そうすることで、喋り手の食べ終わりだけが遅くなるのを避けられ、全員が同じペースで食べられます。
●食べ終わりのタイミングを揃える方法 その2
「上座の方の食べる速度に合わせる」
もう1つ、上座の方のスピードを基準にする方法もあります。
方法は簡単です。
上座の方が食べる物を、自分も食べれば良いのです。
上座の方がメインを召し上がったら自分もメイン、パンを召し上がったら自分もパン、ワインを手にされたら自分もワイン。
このように、食べる順番を真似する方法もあります。
ただし、この方法は自然に行うのが鉄則。
次に何を食べるかばかりに気を取られていると、わざとらしくなり、逆に悪い印象を与えてしまいます。
食事のマナーと聞くと、カトラリーの使い方や箸の持ち方、魚の食べ方、スープの飲み方など、食べることに関してだと思われがちです。
まずは、食べることよりも、ご紹介した内容を頭において実践してみてください。
きっと、今まで気付いていなかったことが見えてくると思います。
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