ママ友カースト制度の現状とは。ストレス・トラブルを防ぐ付き合い方

執筆者: 中西ふじよ 職業:自営業主
はじめに

こんにちは、Office☆Fujiyo代表の中西ふじよです。

 

最近、寄せられる相談で「ママ友カースト制度」に関する内容が多くなってきました。
「ママ友カースト制度って何?」と思われる方は、きっと関係のない世界で生きていらっしゃる方だと思います。
実は、私も初めて聞いた言葉でした。

 

ママ友カーストって?

カーストとは、階層身分制度のこと。
そう、ママ友の中で、上下関係が出来るのです。
それも、ご主人の職種や立場で決まるようです。

ご主人の社会的地位の高い奥さんが、ママ友の中でも高く位置付けられるという不思議な現象です。
だから、高い位にいるママ友のお子さんより、ご自分のお子さんの成績が良かったり、部活動で活躍しようものなら、とんでもない仕打ちに合うそうです。

そんなことが往々にして起こっている現代社会。
何か違っているような気がしてなりません。

 

 

比較の中でしか生きられない自信の無さ

そんなご相談を通して感じるのは、自分を認めていない方がとても多いということです。

だから、常に誰かとの比較の中でしか生きていられないのです。
誰かと比較して「あの人よりも上」「あの人は私より下」。
その基準が、地位や名声、収入の差…。

初めての方と出会った時に、ご家族のお勤め先や、そこでの地位を聞いたり、学歴を聞いたりするのは、そういう肩書きで人を判断するのです。
肩書きが全てになっているのかも知れません。

肩書きに応じて、対応の仕方をあからさまに変える。
媚びたり、命令口調になったり。
それが、ママ友カースト制度を作っているのです。 

 

自分を受け入れる

上手く書けませんが、自分というものを理解している人は、他人との比較の中では生活していません。
逆を言うと、他人の良さや素晴らしさも素直に受け入れ、認めることが出来るのです。

そのために、自分の良さを知って下さい。
自分の良さに気付いて下さい。
そして、自分のことを好きになって下さい。
誉めてあげて下さい。

簡単なことです。

 

素敵な女性

教員時代、お子さんの受験校が納得いかなくて、学校まで足を運ばれたお母さんがいました。

その方は、私の顔を見るなり「うちの主人は、○○大学を卒業し、私は神戸の▼▼大学を卒業しました。それなのに、うちの子はレベルの低い■■高校を受験したいだなんて言うのです。」と。

落ち着かれるまでお話を聞かせてもらい、最後に「すみません。でしたら、背中に私は▼▼大学出身ですと、貼っておいて下さい。でも、そんな学歴に関係なく、私は、お母さんは素敵な女性だなって感じていましたよ。」とお伝えし、その方のステキと感じていた部分をお伝えしました。

 

学歴や肩書きにこだわらない「なりたい自分」を見つける

そして、学歴や肩書きにこだわるのではなく、《なりたい自分》を見つけて、努力することの素晴らしさも伝えました。

「先生、目からウロコです。いつも他人と比べて生きてきましたが、私は、やっと自分のことが好きになれそうです。子供の進路も、子供の意志を尊重し、サポートしていきます」と、笑顔で帰られました。


その後、彼女のお子さまは、無事に本人が希望する高校へと進学していきました。
合格が決まった時「先生、私、先生に言われてから、今までトゲのような気持ちで接していた人達にも、優しくなれるようになりました。すごく楽な気持ちで人と関われるようになりました。」と、言葉をかけてくれました。 

 

おわりに

ママ友カースト制度。こんな言葉が生まれる現代です。

本当はそんなことに縛られず、一人一人が自分らしく生きていくことが望ましいのです。
自分らしくは、自分勝手とは違います。

他を認める、自分を認める。
他を受け入れる、自分を受け入れる。
他人の幸せを自分の喜びに感じられる。

自分や家族だけでなく、ほんの少し、周りの人の幸せを願うことが出来る。
そんな人が増えたら、いじめもママ友カースト制も、減っていくのではないでしょうか。

皆様が、笑顔で日々の生活を送ることが出来るように祈っております。 

 

 
 コラムニスト情報
中西ふじよ
性別:女性  |   現在地:愛知県豊田市  |   職業:自営業主

豊田市に在住しています。豊田市内の公立中学校で28年勤務。その後、退職しOffice☆Fujiyoの代表となり、各種相談(いじめ・不登校・虐待・対教師不信など)や教育講演会を行っています。また、ハンディキャップを持っているお子さんの自立をサポートする福祉イベントも豊田市内で開催しています。