ピアノの上に物を置くのはNG!長持ちさせる置き方と注意点
やっと我が家にやってきたピアノ、この高級な楽器、出来ればうんと長持ちさせて、いつまでも使い続けたいですよね。
今日は、ピアノを長持ちさせるためのコツなどお話したいと思います。
傷つけない様にと全体をカバーで覆い、ピアノ自体が全く見えないお宅が大変多いです。
納品後の調律に行って、今までで一番印象に残っているのが、大事にオールカバーをすっぽり被せたアップライトピアノの上に、お赤飯とお水とお線香が置いてありました。
そのおうちのおばあちゃまがお孫さんのために買ってあげたピアノ、きっと清水の舞台から飛び降りる気持ちで、年金からご購入されたのではないでしょうか。
もうそれは、楽器と言うより仏様。
お供え物をして手を合わせ拝んで、大事になさっていました。
ピアノもそんなに思っていただいて、家族の一員にしていただけたら、本当に幸せだと思います。
しかし、この中にNG行為が3つ。
お気持ちを思うとなかなか言い難く大変心苦しかったのですが、ピアノのために後々大変よろしくないので、お話をさせていただきました。
水の入ったものを置くのはお避け下さい。
もしもこぼれてしまった場合、ピアノ内部に水が入り込むと、場所にもよりますが面倒なことになります。
外観だけ見ると一見単純な造りのように見えるピアノですが、中は木・フェルト・金属・布など細かなパーツからなるデリケートな楽器です。
水が中に入り込み水気を含むと音が出なくなったり、金属部分が錆びたりしてしまいます。
ピアノの上は飾り棚としてとても魅力的。
色々なものを置きたくなるのですが、飲み物だけでなく、水の入った花瓶も厳禁です。
傷をつけないため、表も裏も床まで全体にすっぽり包み込むピアノカバー、実はあまり好ましいことではありません。
湿気に弱く常に風通しを良くしておきたいピアノ、カバーで覆ってしまうと、湿気が中にこもってしまいカビが生えてしまったり、錆びてしまったりします。
特にアップライトピアノの背中の部分は大事なところですので、布で覆わない方がよろしいかと思います。
置かれる場所の環境にもよりますが、背中から床まで全面に覆うオールカバー、フルカバーはお勧めしません。
埃や傷よりもピアノは湿気が大敵です。
最近はアロマオイルが人気です。
ピアノの上はちょうど良いスペースで置きたくなるのですが、やはり火は危険です。
飾っている写真やカバーに飛び火することもありますので、ピアノの上には置かないで下さいね。
毎日のちょっとした気配りで、ピアノへの危険度は減り、長持ちへと繋がります。
水や火に気を付け、カバーを外し(する場合は時々干すこと)、皆様が長くピアノのある生活をお楽しみいただけますように。
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