風邪だけじゃない「葛根湯」効果!目の痒み・炎症にも効く漢方効能と飲み方

執筆者: 漢方Kaon 職業:漢方アドバイザー
はじめに

こんにちは、漢方アドバイザーの寺井麻友です。

 

急に目が痒い!

さて、急に目が痒くなって仕方ない、そんな経験はありませんか?
花粉症の人はもとより、ストレスや眼精疲労から痒みが現れることもあります。

うっかりスマホを見ながら寝てしまったことが引き金で、翌朝右目だけが痒くなったといった話も聞きます。

このどうしようもない目の痒みにも、漢方は強い味方。
実は『葛根湯』がお勧めなのです。

 

 

「葛根湯」が効くのは風邪だけじゃない!

特にこの「葛根湯液」1本をお湯割りにして飲むと、早い人なら30分後にはかゆみが引き始め、1時間後にはすっかりかゆみが消えてしまいます。

「葛根湯」は風邪のひき始めの漢方薬として有名ですが、使い方はそれだけではありません。
目の痒み(結膜炎、角膜炎)や中耳炎、扁桃腺炎、乳腺炎、リンパ腺炎といった、上半身の炎症にとてもよいのです。

 

「葛根湯」を飲むのに最適なタイミングとは?

「葛根湯」は飲むタイミングにポイントがあります。


食前食後に関わらず、症状に氣づいたらすぐに1回分飲みます。
1回で治ってしまえば、それ以上飲む必要はありません。

 

「葛根湯」の効き目をさらに上げるコツ
背中やお腹をしっかり温めること

そして「葛根湯」の効き目をさらに上げるためにぜひしていただきたいのが、体を温めることです。

1枚多く羽織ったり、特に背中やお腹をホットパックやカイロ、温灸などでしっかり温めてください。


この漢方薬は体温を上げる力を助けて、発汗させていらないものを出し、発熱や炎症を鎮めます。

 

冷たい水で飲むのはNG

ここで冷たいお水で漢方薬を飲んだり、口当たりが良いからとアイスを食べたりしては、体を冷やしてしまい、効果が半減どころかマイナスになってしまう可能性もあります。

 

熱々をフーフーしながら飲むのがお勧め

顆粒タイプの漢方薬は、必ずお湯に溶かして、液体タイプの漢方薬はお湯で割って、熱々を飲んでくださいね。

 

冷えが花粉症の原因になる?
体の冷えと、余分な水が溜まってることが原因

また花粉症の場合、漢方では花粉そのものが原因というよりも、体の冷えと、余分な水が溜まっていることで起こると考えます。

 

毎日湯船に浸かって汗をかこう

まずは、毎日湯船に浸かって、汗をじわっとかくくらいに体を温めてみましょう。

 

水分や生野菜・果物の摂りすぎに注意

そして、水分や生野菜・果物を摂り過ぎていないかを見直してみてください。
温かい飲み物も、多すぎるとお腹に溜まってお腹がプール状態になり、冷えの原因になってしまうので要注意です。


毎日のちょっとしたことを氣にかけるだけでも、体は変わってきます。

 

 

おわりに

こんな風に、漢方薬には30分で効く、速攻性の高いものがあります。
ご自分やご家族に合う漢方薬を、家の救急箱やいつも持ち歩くポーチに入れてストックしておくと、とっさの症状を自分で治すことができます。


ぜひ一度、ご自分に合った漢方薬と飲み方を、漢方薬剤師や漢方アドバイザーに相談してみてくださいね。

 
 コラムニスト情報
漢方Kaon
性別:女性  |   現在地:東京都中央区銀座2-6-5銀座トレシャス7F 対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座内  |   職業:漢方アドバイザー

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