シャキシャキで栄養豊富な「おかひじき」レシピ。簡単辛子和えの作り方

執筆者: 我妻飛鳥 職業:農業・日本野菜ソムリエ協会認定 野菜ソムリエプロ
山形おきたま伝統野菜の「おかひじき」

こんにちは、野菜ソムリエの我妻飛鳥です。

今回は、山形おきたま伝統野菜である「おかひじき」についてご紹介いたします。

 

山形おきたま伝統野菜とは?
  • 食文化の継承
  • 観光等の振興
  • 置賜地域の伝統野菜の生産の振興

 

山形県置賜地域では、これらを目的とした野菜が現在17品目が認定されています。

そのひとつが、おかひじきです。

 

これらの伝統野菜を守ることによって、置賜の伝統や食文化、歴史が、未来に引き継がれていきます。

 

おかひじきの特徴

たくさん分かれる茎に、肉質の厚い葉をつけ、地を這うように広がる野菜です。

形が、海藻のひじきに似ていることから、この名がついたそうです。

 

 

元来は、海岸や砂丘に自生する野草

江戸時代に庄内地方から最上川を遡って、船着き場があった現在の南陽市周辺で普及し、現在の山形おきたま伝統野菜まで至ります。

現在は、ハウス栽培やトンネル栽培で、多くの生産者は自家播種で生産しています。

 

おかひじきは無農薬栽培である!

葉物は畑でも虫害を受けやすいですが、おかひじきには虫がつきません。

ほとんどの場合は、無農薬で栽培されています。

 

おかひじきの栄養価
カリウムが豊富

高血圧予防やむくみ解消効果が期待できます。

 

βカロチンや葉酸、マグネシウム、カルシウム、ビタミンC

これらも多く含み、非常に栄養価の優れた野菜です。

 

旬は、夏から初秋にかけて

葉先につやがあってやわらかく、緑色が濃く鮮やかなものが新鮮な証拠です。

収穫が遅れたものは、針のように堅くなるので要注意です。

 

「おかひじきの辛子和え」レシピ

シャキッとした歯触りと、くせのない味が独特の野菜です。

 

さっと茹でてかき揚げや炒めもの、サラダなど、さまざまな料理にできます。

しかし、おかひじきと言えば、なんといっても辛子和えがおすすめです。

 

 

材料(4人分)
  • おかひじき・・200g
  • 醤油 ・・・・大さじ1
  • 練りからし・・少々

 

作り方
  • おかひじきをさっと洗う
  • 鍋にたっぷりのお湯を沸かし、塩(分量外)を少々入れて30秒~1分間茹で、ざるにあけ水にさらす
  • 粗熱がとれたら、ざるにとり水気をきる
  • 食べやすい大きさにきったら、辛子をといた醤油に混ぜ合わせて完成

 

ポイントは、茹で加減

シャキシャキした食感が残るように、さっと茹でるのがコツです。

 

おわりに

栄養価や無農薬であることから、妊婦の方にもおすすめです。

伝統として受け継がれてきたこの美味しさ、ぜひ味わってみてください。

 
 コラムニスト情報
我妻飛鳥
職業:農業・日本野菜ソムリエ協会認定 野菜ソムリエプロ

株式会社EDEN
山形県置賜にてすいか栽培を中心とした農業をしています。
農業と食卓の未来をより豊かにしていきたい。
ぬくもり伝える、笑顔広がる。そんな農業に取り組んでいます

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