オワハラへの正しい対応は?就活コンサル「無視でOK」…人事の本音を読み解く

「うちの内定が欲しいなら他社の選考は辞退しろ」というオワハラは、就活生の頭を悩ませます。正しい対処法と人事側の心理を解説します。

執筆者: 藤田美智 職業:就職/人事戦略コンサルタント (株式会社ネクサスグリッド 代表取締役)
就活生の悩みの種!就活終了を強要する「オワハラ」

こんにちは、人事戦略コンサルタントの藤田美智です。

 

「内定を複数社より獲得できそうです。けれど本当に入りたいと思える会社はありません。オワハラも受けており、今後どうすれば良いのでしょうか?」というご相談を受けました。


このようなお話を聞きますと、新卒採用面での景気が良くなってきたというのは本当なのかなとも思いますが、とはいえ贅沢な話のご相談ではあります。

 

 

オワハラには、どのように対応すればよいのか

私に言わせれば、「どうして入りたいと思えない会社を受けたのか?」と聞きたいところですが、入りたい会社ということよりも、内定を取りやすそうな会社を優先させた結果だと聞けば、仕方ないのかもしれません。


内定を早めにとって、あとは本命をじっくりと思ったらしいのです。

 

しかしながら、オワハラ(他社の内定を蹴って当社への入社を決意するならば内定を出しますよという「就活終われハラスメント」)に遭遇し、非常に困った状態とのこと。

 

さて、どうする?

答えは簡単で、「入りたいと思える会社から内定を獲得するまで、就職活動を続けなさい」というのが、私のアドバイスです。

 

悪質なものから、情に訴えるものまで

企業には企業なりの事情があり、その論理は企業ごとに異なりますので、そのオワハラのパターンにも、高圧的で悪質なやり方から、泣き落とし的に情に訴えるやり方まで、いろいろとあります。


脅しに近いようなオワハラをすると、ネット上に悪い噂が拡散してしまうリスクがあるため、普通の会社であれば、あまりえげつないことはやりません。

 

ひどいオワハラをするような会社は、入社する価値が無いことは明白

ひどいオワハラをするような会社は、頭の悪い担当者を人事部に配置せざるを得ないという事情があるのでしょうから、そのような会社から内定を得ても入社する価値が無いことは明白です。

 

将来後悔するような気がするなら、オワハラに屈するのには反対!

しかし、ひどいオワハラではないとしても、しつこく他社の内定辞退を迫られるような場合は、悩みどころです。


そうであっても、やはり将来後悔するような気がするのであれば、内定欲しさに優先順位1位グループの企業を諦めて、2位以下への入社を決めてしまうことには反対です。


オワハラに屈せず、就活は続けるべきだと思うのです。

 

企業側から見た、オワハラの表と裏

企業側からも、オワハラを見てみましょう。
すべての企業がそうしているなどとは勿論言えることではありませんが、一般論として企業は、オワハラを使い分けています。

 

企業は大学群をランク付けしている

以前、当コラムにおいて、企業は大学群をランク付けしていることをお話ししました。
世間でも「学歴フィルター」が話題になっていますので、気になっている方は多いのかもしれません。

 

ランク群ABCDと大学を4つにグルーピングしている場合、一般的な会社は、たいてい採用を以下のように計画します。

 

100名採用予定の例

A群 → 20名(できれば30名)
B群 → 80名(A群30名確保できそうな時は70名)
C群 →  0名(A群B群の予定数確保が難しそうな場合10~20名)
D群 →  0名(相当なコネでもない限り、採用予定数確保困難時でも0名)

当然のことながら、企業によって大学群は異なりますが、人気の有名企業は、A群の採用枠が増える分、それ以下の枠は減っていきます。
そして、この採用枠が、オワハラの使い分けにも利用されます。

 

A群の学生には、オワハラはやりません

徹底的に、会社の良さをアピールし、あくまでもソフトな囲い込みを紳士的に行ないます。

 

B群の学生の中で高評価学生には?

B群の学生の中で、A群並みの高評価学生にもオワハラは、まずやりません。

 

「ウチに来ないのであれば来なくてもいいや」⇒オワハラ

B群の学生の中で、評価がいまひとつの学生に対して、ウチに来ないのであれば来なくてもいいや的にオワハラを仕掛け、来ると言うのであれば内定出してやるかといった感じで接するのです。

 

オワハラが悪質であればあるほど、「自分は評価されていない」と認識すべし

そういうオワハラの実態を知れば、オワハラの程度にもよりますが、悪質であればあるほど、実際にオワハラを受けた場合は、自分はたいして評価されていないのだと認識しなければなりません。


ですから、オワハラに遭遇して、優先順位の高い他社を諦めてしまうのは、お勧めできないのです。

オワハラを受けたら「会社から大切にされていない」証拠

ブラックという噂がたっているような企業は、火の無いところに煙は立たずで、避けるにこしたことはありませんが、どんな立派な会社であっても、大がかりなリストラをやったりするときは、大なり小なりブラック的なことはやっています。


オワハラも同様です。

 

人事担当者の自分自身に対する態度で、自分に対する企業の評価を見極めることが大切です。
人事担当者は、学生の評価によって、囲い込む態度を使い分けているからです。

 
 コラムニスト情報
藤田美智
性別:男性  |   現在地:〒107-0052 東京都港区赤坂2-17-55 プライム赤坂216 株式会社ネクサスグリッド(略称NG笑)  |   職業:就職/人事戦略コンサルタント (株式会社ネクサスグリッド 代表取締役)

こんにちは!藤田美智(ふじたよしとも)と申します。これまで、書籍・雑誌の編集、上場企業における広報、人事(主に採用・教育研修、人事評価制度設計)を長年にわたって経験。現在は、東京都港区赤坂に株式会社ネクサスグリッド(略称NG笑)を設立し、就職・転職・人事戦略・組織戦略をメインとする人事コンサルティングを展開しております。このコラムでは、仕事選び・就職・転職を成功させるために、何をどのように考えて行動に移していったらよいのかについて、お話しするとともに、企業における人材採用・育成の方法、その仕組みづくりについても解説してまいります。私は現在、社員のモチベーションUPを実現する人事制度設計・導入・定着のコンサルティングをメインとして仕事をしております。人事評価制度設計だけでなく、企業の人事戦略、組織戦略、事業承継ついても多様なコンサル実績があります。個別のご相談(無料=お金は一切いただきません)、講演、顧問契約等のご依頼、諸々のご相談は、メールにてご連絡ください。「ご連絡は以下のmail addressまでお願いします(●の代わりに@を入れて送信してください)」nexus.grid.akasaka●gmail.com
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