愛犬の嬉ション癖が治らない!「うれション」の原因と対処法
帰宅して、「ただいま」とドアを開けると、尻尾フリフリで迎えてくれる愛犬の姿。
再開のひと時を楽しんでいたその時、ふと気づくと床に水たまりが出来ている。
こんな経験、ありませんか?
オーナーさんとの再会が嬉しくて、または来客に喜んでおしっこを漏らしてしまう、通称「うれション」。
今回は、この原因と対処法についてお伝えします。
犬にとって相手の前で排尿することは、「ボク(わたし)は全く敵意がないですよ」という意思表示です。
大好きなオーナーさんや、お客さんがお家に入ってきて、撫でられることに興奮したり、嬉しすぎて漏らしてしまうのが、うれションなのです。
多くの犬がいる中で、うれションをしやすい犬とそうではない犬がいます。
うれションをしやすい犬の傾向としては、大きく分けて、「子犬」・「興奮しやすい性格の犬」・「自分に自信がない犬」の3つが挙げられます。
排泄のコントロールが未熟で興奮しやすい子犬の時期は、ちょっとした興奮でうれションをしてしまいます。
性別で比較すると、メスの方がオスよりも多いです。
これは、尿道の長さや太さが関係していると考えられます。
子犬のうれションは、多くの場合が成長に伴って落ち着いてくるので、あまり心配しなくても大丈夫です。
激しく撫でまわしたり、興奮させすぎないように注意してみましょう。
成犬になっても、うれションが改善しない場合、興奮しやすい性格が原因かもしれません。
帰宅時の「ただいま」の挨拶を、激しくしすぎていませんか?
お家に帰ったときには、「ただいま」と軽く声をかけてあげたら、手を洗ったり着替えをした後に、犬が落ち着いてから接するように気を付けてみてください。
可哀想と思われるかもしれませんが、興奮している状態の方が犬に負担になります。
嬉しいという感情とは少し異なりますが、自分に自信がない犬や、人への依存心が強い犬は、人から触れられたり見つめられるだけで、おしっこを漏らしてしまうことがあります。
うれションは、「敵意がありませんよ」という意思表示だと書きました。
怖がりであったり、保護された直後で精神的に不安定な状態の犬は、ちょっとした触れあいでも不安が頂点に達してしまうのです。
この場合も興奮させすぎないよう注意するのは同様ですが、生活の中に簡単なゲームやコマンドを取り入れ、成功できる体験をすることで、自信を積み上げていきましょう。
目をじっと見つめたり、常に抱っこをしたり撫でたりするのを止めて、大人同士の接し方をしてあげてみてください。
「せっかく喜んでくれているのに、無視するのは可哀想」と思われるかもしれませんが、ここは犬のため。
ぐっと堪えましょう。
また、お客様を迎える時にも、あらかじめ「落ち着くまでは、触ったり見つめたりしないであげてください」とお願いしてみると良いですね。
かっこいいオトナな犬を目指して、今日からでも実践してみてくださいね。
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「イヌと人の笑顔を少しでも増やす!」という目標のために、
Vancouverへ渡航。
現地のドッグトレーナー養成学校で、「おやつや体罰を使わない」
オーナーさんとイヌの絆をつくる というトレーニング方法を学ぶ。
卒業後はドッグウォーカーや、Dog daycare
(犬の預かり施設)に勤務。
帰国後、動物病院での業務を経験。
Dog indexドッグトレーナー 神奈川担当として活動中。
神奈川県内の動物病院にてパピー教室、相談会を担当。
*College of Canine Behavioral Science(Vancouver, Canada)卒業
*動物看護師統一認定機構認定 動物看護師
*愛玩動物飼養管理士
*愛犬飼育管理士
パートナー犬は、2011年生まれのシェルティー。
Kiitos(キートス)♂です。
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