ビジネス手紙の書き方。縦書きや書き出しなど基本的なマナーを知ろう
こんにちは、マナー講師のやまだ理沙です。
ビジネスの手紙は、私的な手紙とは違い、格調を重んじて書くものです。
最近は、メールやパソコンで書いたものなどが多いですが、なるべく手書きで心を伝えたいものです。
日常の連絡手段は電話、メールが多い中、はがきや手紙には温かさがあります。
手書きに慣れていない方や、字に自信がない方もいるかもしれませんが、丁寧に書くことで気持ちは伝わるものです。
「拝啓」など
「初春の候、梅雨の候、師走の候」など、そのときの季節に合わせて選びます。
そのあと、繁栄を祝福する言葉を入れます。
例:「ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます」
続いて、感謝の言葉を入れます。
例:「平素は格別のご厚情を賜わり、厚く御礼申し上げます」
「さて」「ところで」などで用件を切り出し、本題を述べます。
例:
「まずは書面にて厚くお礼申し上げます」
「取り急ぎ書面にてご報告申し上げます」
「敬具」など
ビジネスでのお礼やお詫びの手紙を出す時は、封書の手紙にします。
贈答品などへのお礼状は、なるべく早くに出すのがマナー。
時期がかなり過ぎてからの礼状は、失礼です。
手紙は、手書きで「縦書き」にします。
上でご紹介したように、書き方には一定の順序があるので、マスターしておくと便利です。
挨拶や結びの言葉は、慣例的な書き方がありますので、覚えておくと良いでしょう。
住所は、1~3行でおさめます。
2行目の書き出しは、1行目よりも1文字下げて書きます。
番地は1-2-1などではなく、漢数字で書きましょう。
また、株式会社の場合、(株)と書くのは失礼に当たります。
略さず書くようにしてください。
宛名は、住所よりも少し大きめの字でバランスを考えて書きます。
全体の中央辺りにくるようにしましょう。
差出人(自分)の住所や名前は、封筒の裏面、封筒の中心線の左側に書きます。
のりで封をして、「〆」の字で封をします。
ホッチキスやセロテープで留めるのは、NGです。
手紙を出す相手が個人ではなく、会社の場合は、「様」ではなく、「御中」を付けます。
大勢宛ての場合は、「関係者各位」のように「各位」を付けます。
ハガキも手紙も、書き方のマナーは、ほぼ変わりはありません。
季節の挨拶や、ちょっとした礼状であっても、手書きのもので感謝の心を伝えましょう。
「丁寧に書き、素早く出す」
これがよりよい人間関係を築くカギになるのではないでしょうか。
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