ビジネス手紙の書き方。縦書きや書き出しなど基本的なマナーを知ろう

執筆者: やまだ理沙 職業:マナー講師
知っておきたいビジネスマナー「手紙の書き方」

こんにちは、マナー講師のやまだ理沙です。


ビジネスの手紙は、私的な手紙とは違い、格調を重んじて書くものです。

最近は、メールやパソコンで書いたものなどが多いですが、なるべく手書きで心を伝えたいものです。

 

日常の連絡手段は電話、メールが多い中、はがきや手紙には温かさがあります。
手書きに慣れていない方や、字に自信がない方もいるかもしれませんが、丁寧に書くことで気持ちは伝わるものです。

 

基本的な手紙の書き方
1. 出だしの言葉

「拝啓」など

 

2. 前文(時候の挨拶)

「初春の候、梅雨の候、師走の候」など、そのときの季節に合わせて選びます。

 

そのあと、繁栄を祝福する言葉を入れます。
例:「ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます」

 

続いて、感謝の言葉を入れます。
例:「平素は格別のご厚情を賜わり、厚く御礼申し上げます」

 

3. 主文(用件、本題)

「さて」「ところで」などで用件を切り出し、本題を述べます。

 

4. 末文(しめくくりの言葉)

例:

「まずは書面にて厚くお礼申し上げます」
「取り急ぎ書面にてご報告申し上げます」

 

5. 結語(結びの言葉)

「敬具」など

 

基本の手紙のマナー
ハガキではなく、「封書」で

ビジネスでのお礼やお詫びの手紙を出す時は、封書の手紙にします。

 

礼状は、素早く出す

贈答品などへのお礼状は、なるべく早くに出すのがマナー。

時期がかなり過ぎてからの礼状は、失礼です。

 

「縦書き」が正解!

手紙は、手書きで「縦書き」にします。

 

書き方のルールをマスターしておくと便利

上でご紹介したように、書き方には一定の順序があるので、マスターしておくと便利です。

挨拶や結びの言葉は、慣例的な書き方がありますので、覚えておくと良いでしょう。

 

和封筒の書き方

 

住所

住所は、1~3行でおさめます。

2行目の書き出しは、1行目よりも1文字下げて書きます。

番地は1-2-1などではなく、漢数字で書きましょう。

 

また、株式会社の場合、(株)と書くのは失礼に当たります。

略さず書くようにしてください。

 

宛名

宛名は、住所よりも少し大きめの字でバランスを考えて書きます。

全体の中央辺りにくるようにしましょう。

 

差出人

差出人(自分)の住所や名前は、封筒の裏面、封筒の中心線の左側に書きます。

 

封をする

のりで封をして、「〆」の字で封をします。

ホッチキスやセロテープで留めるのは、NGです。

敬称の使い方

手紙を出す相手が個人ではなく、会社の場合は、「様」ではなく、「御中」を付けます。
大勢宛ての場合は、「関係者各位」のように「各位」を付けます。

おわりに

ハガキも手紙も、書き方のマナーは、ほぼ変わりはありません。

季節の挨拶や、ちょっとした礼状であっても、手書きのもので感謝の心を伝えましょう。

 

「丁寧に書き、素早く出す」
これがよりよい人間関係を築くカギになるのではないでしょうか。

 
 コラムニスト情報
やまだ理沙
職業:マナー講師

大学卒業後、企業にて秘書、受付業務を経てマナー講師になる。
「貴方のカウンセリングルーム」にてカンファレンススタッフ。

言葉遣い、立ち振る舞い、ビジネスシーンでのマナーをしっかり身につけ、トータルバランスの取れた大人の女性を目指します。

□資格
メンタル心理カウンセラー
上級メンタル心理カウンセラー
秘書検定2級
紅茶コーディネーター

HP  http://www.would0828.webnode.jp/

 

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