コーラが二日酔い解消に効果アリ?お酒に弱いならコーラカクテルがおすすめ♡

執筆者: 村田紘子 職業:カクテル案内人
都市伝説は本当か?「コーラが二日酔いに効く」

こんにちは、カクテル案内人の村田紘子です。


突然ですが、お酒のプロであるバーテンダーの多くは、二日酔いの時によくコーラを飲んでいます。

 

これは、彼らが経験上「何となく効いている気がする」という理由で感覚的に飲んでいるのですが、コーラが二日酔いに効くというのは、どこから来た話なのでしょうか。

 

時代背景と共に探っていきましょう。

 

 

コカ・コーラの誕生

コカ・コーラは、1885年、アメリカアトランタで漢方学を学んでいたペンバートン医師によって、開発されました。

 

当時、薬局ではソーダが薬として売られており、薬局の中には市民の憩いの場である「ソーダスタンド」がありました。

そこで、コーラエキスをソーダで割った物が売られていました。

そのときの時代背景

この頃、アメリカは、高度成長期で農業から工業へと移っていった時代でした。

人々は朝から晩まで働かされる日々で、頭痛、不眠、精神疾患などの体の不調に悩まされていました。


この頃、世界中でハーブ入りのワインなどが作られていましたが、特に医師不足の農村部では、このようなハーブ入りの飲み物・薬に頼るしかなかったのです。

 

 

当時のコカ・コーラの主原料

コカ・コーラが誕生した当時のコーラの主原料は、ペルー産の「コカの葉」とガーナ産の「コラの実」でした。


「コカの葉」には、健康を維持すだけでなく、寿命を延ばし、精神的・肉体的に労働を驚異的にまで可能にする力があるとされています。

「コラの実」は、ガーナの原住民がはるか昔から強壮薬として愛用していたそうで、二日酔いの薬、興奮剤として効果があるとされています。


 

「二日酔いの薬」として販売!

コカ・コーラが誕生して数年後の1890年に、アトランタのソーダスタンドで、コカ・コーラは「二日酔いの薬」として売り出される事になりました。

 

当時の文献には、こんなエピソードも残っています。

 

ある日、二日酔いの男がやって来てコーラを飲み、1時間後にまた飲みに来ました。

その男は立て続けにコーラを4杯飲んで、「もう飲めない」と悔しそうに帰って行ったそうです。

これは、コカインとカフェインの効果がそうさせているのだろう。

 

おわりに

コーラが、もともと頭痛や二日酔いの薬として開発されていたとは驚きです。

現在もコカ・コーラのレシピは公開されていませんが、現在においてはコカインなどは使用されていませんので、ご安心くださいね。

 

なお、「キューバリブレ」や「ジャックコーク」など、コーラを使ったカクテルもあります。

コーラカクテルを飲むと、二日酔いになりにくいかもしれませんね。

 

 

  • 参考文献:「コカ・コーラ帝国の興亡」マーク・ペンダグラスト著
 
 コラムニスト情報
村田紘子
性別:女性  |   現在地:東京都  |   職業:カクテル案内人

ミクソロジーの名店、西麻布Bar『amber』にて店長を務めた後、独立しフリーのバーテンダーに。
「カクテルをもっと身近に!」をモットーに、バーに来店しない方にもカクテルやお酒の楽しさを知ってもらいたくカクテル案内人として活動中。
フルーツ&ハーブコーディネーター、ミクソロジストとしても活動。
JADP認定メディカルハーブセラピスト取得。
旬のフレッシュフルーツやハーブを活かしたオリジナルカクテルやコンフィチュールが好評で、飲食店・バーやイベント等へ出張しカクテルを振る舞う他、自身のイベント主催、レッスン講師や執筆活動も行っている。
各種メディアへの出演、企業様へのレシピ監修も行い、2011年には書籍「 女の子のためのかわいいカクテル」を出版。


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