子宮外妊娠の原因とは?異所性妊娠の症状と早期発見のポイント (2/2)

執筆者: 中村 あや 職業:妊活アドバイザー(不妊カウンセラー)

 

病院でも判断が難しい!

一般的に胎嚢が見える妊娠5週頃に、エコー検査で見て「胎嚢が確認できなかった」場合に、医師が子宮外妊娠を疑うことがあります。
しかし、これがなかなか困難な場合も往々にしてあり、産婦人科医も悩ませることが多いといいます。

「胎嚢が子宮内に見えない=子宮外妊娠」といきなり診断をするのでなく、排卵の時期が遅れたために、子宮の中に妊娠していても、まだ胎嚢が確認できてない段階かもしれないですし、妊娠したけれども発育しておらず、赤ちゃんの胎嚢が見えないという場合(初期流産)かもしれない等、様々な他のケースも疑うからです。

よって、医師も内診とあわせて、慎重に症状を見極めていきます。

子宮外妊娠は、予防できないトラブルですので、兆候から早期発見することが何よりも大切です。

 

子宮外妊娠について、押さえておくべきこと

そして、私たちが知識として知っておくべきことは、以下の4つです。

  • クラミジア感染に注意する
  • 卵管に炎症、過去に中絶手術を経験したなど、卵管に何らかのトラブルがある人は意識をしておく
  • 妊娠前に「卵管造影検査」を受けておく
  • 体外受精での、子宮外妊娠の可能性の有無


そして早期発見、医師のアドバイスに従うのが大切です。

おわりに

赤ちゃんが欲しいと願う女性には、絶対知っておいてほしいことの一つが「子宮外妊娠」です。

現在、妊活中の方は、ドクターの言葉をただ聞き流すのではなく、妊娠の仕組みをちゃんと知り、結果に一喜一憂することもあるかもしれないけれど、リスクも含めて「命を宿すことについて」改めて考えてみてくださいね。

そのような心がけが、女である自分の体とも向き合うきっかけになると思います。

 

記事の情報内容については、特定の商品やサービス、方法などの効能効果や完全性、正確性を保証するものではございません。
適切な治療のためには医療機関での診察・治療を受けましょう。

 
 コラムニスト情報
中村 あや
性別:女性  |   職業:妊活アドバイザー(不妊カウンセラー)

性の問題をポジティブに、男女で考えよう!
生殖医療について、日本ではまだまだハードルが高いイメージも多いかもしれません。
女性のライフプランニング、産める心と体づくり、夫婦生活や不妊治療についてわかりやすく伝えるコラムを書いていきます!

女のココロとカラダのセルフケア
Chaai-haat代表
http://www.chaai-haat.com

日本不妊カウンセリング学会会員
日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
タイ式ヨガ・ルーシーダットン講師
ベビーマッサージ講師
ブログ:http://ameblo.jp/chaai-haat/

 

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