こんにちは。美姿勢インストラクターの美宅玲子です。

「嫌われたかもしれない」「こんなことをして恥ずかしい、バカみたい」と自分を否定するようなネガティブな考えが頭に浮かんでくることはありますか？

一度スパイラルにはまると、何度も何度も同じ考えが巡ってきて、がんじがらめになり、自分で考えたことでネガティブな感情がどんどん増幅されてしまいます。

そんな時は、たとえ綺麗な花が咲いていても目に入らず、ほかほかのご飯を食べても美味しいと感じないことでしょう。

今回は、そんな自分の頭の考えに支配されないヨガについて、ご紹介いたします。

恐れる気持ちがあるのは、ごく健全なことです。

怖い、不快、という気持ちがないと、失敗から学んで成長することができませんし、不安を感じるのも難局を乗り越えようとする意欲の裏返しです。

ネガティブな感情や、万が一のことを考える思考力があるからこそ、それを回避することもできるのです。

ネガティブな感情は、ネガティブな思考から生まれます。

例えば「嫌われただろうな」というのは【思考】、それに伴って恐怖・敵意などの【感情】が生まれます。
感情を感じているのは【事実】ですが、思考の内容は、自分が空想（論理的であっても）で考え出した【事実とは区別されること】です。

いろいろと気に病んでいたけれど、相手は何とも思っていなかったことや杞憂も、ありがちなことです。

それが分かると、感情も違ったものになってくるでしょう。

事実ではない思考にとらわれて考え込んでいる時は、リアルな体感を感じ取ることができません。

呼吸の様子、衣服の肌触り、温かさ、色味や質感、味…。

ネガティブな考えが堂々巡りしている時ほど、以下を感じてみましょう。

五感は「今、ここ」の自分のリアルです。

思考は事実ではないにもかかわらず、事実・リアルを覆い隠してしまっています。

リアルな五感を感じると、

と、何かしらポジティブな幸福感を感じることができます。

子供はこうしたリアルな「今」を感じ取り、思考に引きずられることが大人より少ないため、ささやかなことでも五感から幸せを感じとることができて、切り替えが上手です。

ヨガでは、様々なポーズを取りながら、呼吸の様子・体が伸びる気持ち良さなどを意識し体感していきます。
そうして五感を感じ取ることが、思考のおしゃべりで疲れてしまった頭をすっきりとさせてくれます。

すっきりとした頭・心・体を味わう瞑想が、ヨガであるとも言えます。

日常生活で、ネガティブな思考が頭を支配していると気づいたら、目・鼻・耳・口・皮膚で感じるリアルな感覚を味わうヨガ瞑想を、取り入れてみてはいかがでしょうか。