木村庄之助ってダレ?大相撲の進行役「行司」が行う、5つの主仕事 (1/2)
審判だけではない、大相撲を支える行司さんの仕事に迫る!場内でのセリフや番付表の作成など司会進行で大忙し。「木村庄之助」って誰?という疑問にもお答えします。
「行司の仕事」について
日本の国技「大相撲」。
丸い土俵の中で、力士が熱戦を繰り広げます。
その勝負を判定するのが、行司の仕事。
ですが、実は行司の仕事はこれだけではありません。
意外な行司さんの仕事を一部ご案内します。
仕事1 取組を裁く
土俵上で勝敗を判断し、勝者の側に軍配を振りかざし、勝ち名乗りをあげます。
勝負判定の最終決定権を持つのは、行司ではなく審判委員!
他のスポーツの主審やレフェリーとは違い、勝負判定の最終決定権は審判委員にあります。
審判委員から物言いがついた場合も、状況を伝えるのみ、自分の意見を主張することはできません。
土俵下に控えている力士も物言いをつけることができますが、あまり事例はなく、2014年夏場所で、横綱白鵬が土俵下で手を上げ物言いをつけましたが、これは幕内では18年ぶりの珍しい光景でした。
最高位の立行司木村庄之助と式守伊之助は、間違ったときには切腹するという決意の表しとして、腰に短刀をさしています。
現代では、軍配を差し違えた場合でも当然切腹はせず、日本相撲協会に進退伺を提出します。
仕事2 土俵入りの先導役
十両力士の土俵入り、幕内力士の土俵入り、横綱の土俵入りを先導します。
仕事3 場内アナウンス
実は、土俵にあがる力士の紹介や、取組の決まり手のアナウンス、懸賞の読み上げも、行司が行っています。
「ただいまの決まり手は押し出し、押し出し~」
このように、ただアナウンスするだけでなく、決まり手の判断もします。
わかりにくい場合は、場内のビデオ室にいる2名の審判部の親方が決めます。
土俵入りのときの次のような力士紹介も、行司がつとめます。
「只今より東(西)方力士土表入り、先導は○○であります」
「○○山、○○県出身、○○部屋~」
「○○山、○○県出身、○○部屋~」
横綱のときは、次のような場内アナウンスを行います。
「只今より横綱○○土表入りであります。露払い○○、太刀持ち○○、先導は○○であります」
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