風邪ウイルスには効果なし!抗生物質の使い方と副作用
抗生物質の正しい飲み方を知っていますか?風邪ウイルスには効果がありません。使い方を誤って飲み過ぎると副作用もありますので、抗生物質が効く・効かない病気の知識を学びましょう。
1940年代に世界初の抗生物質である「ペニシリン」が実用化されて以来、抗生物質は多くの人々の命を救ってきました。
現在では、70種類近くの抗生物質が、様々な感染症の予防や治療のために処方されていますが、最近では抗生物質の乱用や誤用により、抗生物質が効力を発しない耐性菌の繁殖が世界的な問題となっています。
このため抗生物質に関する正しい知識を身につけて、抗生物質が本当に必要なときにのみ服用することが、これまでになく重要になってきています。
抗生物質は、細菌を死滅させることで、細菌によって引き起こされる感染症を予防または治療するための薬です。
つまり、ウイルスによって引き起こされる風邪やウイルスには、抗生物質は効果がありません。
このため、風邪やインフルエンザにかかったからといって、かかりつけの医師に抗生物質の処方を求めてはいけません。
抗生物質が効く病気と効かない病気
次の表は、抗生物質が効果を発揮する主な疾患と、効果がない疾患をまとめたものです。
抗生物質が効果を発揮しないと思われる疾患に対して抗生物質を処方された場合には、その必要性について医師に詳しい説明を求めるか、別の医師に相談することを強くお勧めします。
また、抗生物質を服用する場合は、抗生物質の耐性菌が発生しないようにするために、以下の点に注意していただく必要があります。
このような点に注意しないと、細菌が完全に死滅せず、徐々に抗生物質に慣れてしまって再び繁殖し、感染症をぶり返してしまったり、感染症が悪化したり、回復が遅れる恐れがあります。
症状が治まったからといって、決して途中で服用を中止してはいけません。
処方されたとおりに、毎日忘れずに服用する。
忘れてしまった場合には、医師に指示を仰ぎましょう。
自分以外に処方された抗生物質は、決して服用しない。
ニキビなど、食生活の見直しによって大きな改善が期待できる疾患には、抗生物質を服用しないようにしましょう。
抗生物質を不必要に頻繁に服用した場合には、主に次のようなリスクがあります。
抗生物質は免疫機能、エストロゲンやファイトケミカルなどの代謝を低下させるほか、体内の炎症を引き起こす場合があるため、がんのリスク(特に乳がん)が高まることが研究により分かっています。
抗生物質は腸内の悪玉菌だけでなく、悪玉菌の繁殖を抑え、栄養素の消化や吸収を助ける善玉菌まで無差別に殺してしまうため、消化不良、便秘、腹部の膨満感、食品アレルギー、栄養不足、カンジダ症など、さまざまな問題の原因となります。
幼児が頻繁に抗生物質を服用した場合には、免疫機能の低下により、アレルギー、喘息、湿疹などの問題が発生しやすくなります。
以上のように、抗生物質を気軽に頻繁に服用すると、健康を大きく損なうことにもなりかねません。
十分な注意が必要であることを自覚してください。
次回の記事では、やむを得ず抗生物質を服用することになった場合に、その悪影響を最小限に抑えるためにできることについてお話しします。
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本業の飜訳をするかたわら、ホリスティック栄養士/エネルギーワーカーとして、スピリチュアル性を重視しながら健康の改善と維持を目指すためのお手伝いをさせていただいています。特に、糖尿病の予防と改善、健康的な体重維持のサポートに力を入れています。2014年からはほぼ不食でも生きられるようになりましたが、ときには食を楽しむことを選択し、2つのブログではヘルシーなグルテンフリーのゆるべじレシピの紹介や、健康情報を発信しています。現在、『グルテンフリーガイド』のキンドル版をアマゾンで発売中です。
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