宝塚歌劇団の雑学。宝塚の〇組、専科って?劇場の席はどこがいい?

宝塚歌劇団でよく聞く「花組、月組、雪組、星組、宙組、専科」の意味とは?トップスターは誰?チケットの席でおすすめはどこ?宝塚観賞が楽しくなる雑学を紹介。

執筆者: Latte Columnist
宝塚、○組っていったい何?

100年近くに渡って人々の心を捉えてやまない、「宝塚」。

宝塚の歴史自体は1914年から始まっており、元は少女たちが観光場で披露していた「宝塚唱歌隊」から始まっています。

創設者は阪急電鉄の創始者、小林一三。


宝塚は、5つの組と1つの専科によって分けられています。
それぞれの特徴を見ていきましょう。

 

 

比較的時代が長い3つの組
花組

花組は、1921年と、2組制が始まった当初からあったものです。

(宝塚の歴史自体は1914年から)


華やかな演技を得意としていますが、バランスが取れており、総合的な力を持っています。

現在のトップスターは、明日海りおさんと花乃まりあさん。

月組

花組と同じ1921年にできた組です。

今では定番となった、池田理代子原作の「ベルサイユのばら」を初めて取り入れた組でもあります。

現在のトップスターは、龍真咲さんと愛希れいかさん。

雪組

花組と月組に遅れること3年、1924年に設立されました。

時代劇の定番中の定番である「忠臣蔵」を公演したことで有名です。

 

在のトップスターは、早霧せいなさんと咲妃みゆさん。

新しい2つの組と1つの専科
星組

なかなか複雑な歴史をたどっているのが、この「星組」です。

1933年に設立されたものの、6年後に廃止されます。

「星組」という呼び名が復活するには、1948年を待たなければなりません。


男組のトップスターを中心とした公演を得意とします。

現在のトップスターは、北翔海莉さんと妃海風さん。

宙組

1998年と、もっとも若い組です。

躍動感あふれるステージを行うことで有名で、紫がイメージカラー。

 

現在のトップスターは、朝夏まなとさんと実咲凜音さん。

専科

どこの組にも属さない、新しい形がこの「専科」です。

専科は、今まであげてきた5つの組のどこにも属していないものであり、さまざまな組の公演に参加します。


ベテランの役者さんも多く、後進の指導を行うという意味でも特異な集団であると言えます。

宝塚のチケットについて

宝塚というと、「高い」という印象を持っている人もいるかもしれません。


しかし、実際には、チケットの値段はピンからキリまでさまざま。

新人公演の場合で、2階席の17列目(当日券)を選ぶとわずか1500円で楽しめます。

 

SS席は宝塚友の会所属でないとダメ!

ただ、東京宝塚劇場公演のSS席ですと、12000円という価格設定です。

また、SS席の場合、宝塚友の会会員(入会金1000円、年会費1500円~2500円など、別途料金が必要)でなければ取れないなどの縛りがあります。

初めて楽しむのであれば、S席あたりがいいかもしれません。
せっかくなら、お芝居の原作も把握しておくとよいでしょう。