親子で楽しむ「お習字」学習方法!子供が楽しく学べる教え方のポイント7選

執筆者: 福田玉庭 職業:書道師範
家庭でわが子に「習字」を教えるときのポイント

こんにちは、書道師範の福田玉庭です。

 

今回は、自分の子どもに「習字」を教える際のポイントをお話しします。

 

「楽しむ」ことが大前提!

親がわが子に教える際は、特にお子様の年齢が小さいうちは、「楽しむ」ことが大前提にあるように思います。
まずは、文字に興味をもってもらうこと、習字って楽しいと思ってもらうことが第一です。

 

その上で書き方、書き順を教えれば、すんなりと楽しんで学んでくれるでしょう。

 

 

何歳から教えればいい?

目安は、文字が読み書きできることです。

 

未就学児の場合は、硬筆(えんぴつ)から始めるのも良いかもしれませんが、子供は「筆」で書くことが好きな場合も多いようです。

「筆」で楽しみながら、文字に興味を持ってもらう、というのも良いかもしれません。

教える環境について
習字(書道)の準備をする

墨を使用するのに抵抗がある場合は、「水」で練習できるシートが売られています。
それでも最初は十分に練習になると思いますので、上手に活用してください。


書道の基本道具は、以下の5つです。

 

  • 下敷き
  • 墨池(ぼくち。深めのお皿等でも代用可能)
  • 墨汁
  • 文鎮

 

なお、墨の飛び散り防止のため、机の上、床等に新聞紙を敷いておきます。
また、汚れても良い服装に着替えさせましょう。

お手本を用意する

親御さんご自身で書いたものでも良いでしょう。

インターネットでも無料で入手できますし、お手本用の本も売られています。

 

各々に合った方法で構いません。

 

気持ちと時間に余裕のある時に

書道は準備、片付けにも、ひと手間がかかります。

ですから、お互いに、気持ちと時間に余裕のある時を選ぶのがお勧めです。

教える際のポイント
姿勢、筆の持ち方を正す

以前の「初心者さんの書道入門。道具の準備・姿勢・筆の持ち方・文字練習を学ぼう」で詳しく書いています。
難しいことはなく、基本的なことで大丈夫です。

 

お手本をよく見る

自己流で書いていては上達は望めません。

習字は「お手本を真似る」練習であることを教えてください。

 

トメ・ハネ・ハライに注意を払う

トメ・ハネ・ハライ等の文字の「決まり」をきちんと守ることが大切です。

 

「始筆」と「終筆」に注意する

「始筆(しひつ。文字の書き始め)」と、「終筆(しゅうひつ。書き終わり)」をしっかり書くこと。

これが、書の良し悪しの重要なポイントになります。

 

リズムで書く

「トン・ツー」等の声と一緒に、リズムで書くのがお勧めです。

 

やや「右上がり」に書く

字は、少し「右上がり」が良いのですが、上がりすぎにはご注意ください。

 

「元気」で「ていねい」に!

子どもの習字は「元気」で「ていねい」なのが秀作です。

 

おわりに

親御さんが子どもに文字の書き方を教えるというのは、そう難しいことではないかもしれませんが、わが子ゆえに中々思うように伝わりにくい、ということがあるように思います。


親に力が入り過ぎていると、つい本気になって怒ってしまったりと、子どもにとっては逆効果になったりもするようなので、気楽に、親子で楽しんで学べるようにすることが大事だと思います。

 
 コラムニスト情報
福田玉庭
性別:女性  |   職業:書道師範

「伝統的な」書道を追求しつつ、書に書画を取り入れたデザインの制作もしています。
古典や歴史を学びながら、日々書道を精進
書道教室「書の庭」を埼玉県越谷市で開塾
ウェルカムボードのネットショップ「あとりゑ玉響」運営
URL http://gyokuteifukuda.com