子供の習い事には「習字」が人気!集中力や注意力を高める「習字」のメリット
こんにちは、書道師範の福田玉庭です。
「習字」は、昔から習いごとの定番であり、「読み・書き・そろばん」と言われるように、読むこと、書くこと、計算すること、は子供を教育するうえで非常に重要な要素であると考えられています。
江戸時代に、庶民教育の寺子屋でその教育はされており、今なお、「読み・書き・計算」として、教育現場でにわかに注目されるようになってきています。
日常的に毛筆で字を書くことが主流であった時代には、「習字」教育がいかに重視されていたかということが伺えます。
ですが、パソコンが主流となり始めた昨今、「習字」は一旦見て見ぬふりをされつつも、またその後、「習字」の重要性を再認識されてきたように感じます。
字の良し悪しは、算数や理科のテストのように、はっきりと正誤の点がつけられるわけでもありません。
読み書きできれば日常生活に支障なく、ある程度きちんと書けることができれば、それで十分かもしれませんが、それでも「習字」を学ばせたいと思われる理由は、どこにあるのでしょうか?
パソコン社会とはいえ、「鉛筆やボールペンで日常的に字を書く」ということ、「冠婚葬祭で芳名帳に毛筆で書く」ということも一般的にされており、字が綺麗に書けるということは得することが多いと、多くの人が認識しているからではないでしょうか。
こちらに、習字を学ぶ上で得られる一般的なメリットを挙げてみました。
- 正しい書き方が学べる
- 姿勢良く書けるようになる
- 集中できるようになる
- 礼儀正しくなる
- 今となっては貴重な日本の伝統文化に触れられる
- 正しい書き順が覚えられる
- お友達と切磋琢磨できる
この一点に尽きます。
これは、大人でも子供でも同じです。
子供や初心者の「習字」の段階では、お手本を見て、そっくりに真似ることが勉強です。
この行為は、簡単なようでとても難しく、たやすく成せることはありません。
何度も何度もチャレンジし、うまく書けなかったら、次はここをこうしてうまく書けるように書く。
ひたすらその繰り返しです。
それには、集中力が必要であり、お手本との違いに気づく「目」「心」が必要です。
年齢が小さいうちは、その「目」と「心」で見ることは中々難しいかもしれません。
でも、それは集中して、続けることによって、養われていくのだと思います。
喧噪社会である昨今、子供のうちから何かと忙しくもあり、一人だけで物思いにふけったり、一人で散歩しながら、空を見ながら自分だけの時間を過ごしたり、という機会が少なくなっているように感じます。
ですが、「感性」というのは、自分自身と向き合っている時間に養われるものです。
「習字」(書道)は、自分と書だけの時間です。
「無」になれるまで集中して「真似る」ことをする。
その行為は、言い換えると「何も考えなくていい時間」ともいえます。
そうなるまで、ぜひ書に取り組んでいただきたいです。
それを繰り返すことが、自分の心を強くし、細かいことにも気付く心、チャレンジを繰り返す忍耐強さも養われていくのではないかと思います。
「習字」は、その「感性」を養う貴重な時間を作ってくれることでしょう。
大人になると、綺麗な字を書く必要を感じる場面が増えますね。
そのためでしょう、「やって良かった習い事」のアンケートをとると、必ず上位に入るのが「習字」です。
今回、「字が上手になる」よりも、もっと良い影響があることをお話ししました。
自分自身と向き合う時間を持つことは、必ず人生にプラスに働きます。
最近は大人の方にも、習字ブームが来ているようです。
この機会に習字を始めてみませんか。
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「伝統的な」書道を追求しつつ、書に書画を取り入れたデザインの制作もしています。
古典や歴史を学びながら、日々書道を精進
書道教室「書の庭」を埼玉県越谷市で開塾
ウェルカムボードのネットショップ「あとりゑ玉響」運営
URL http://gyokuteifukuda.com
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