大人のおけいこ・習い事に「生け花教室」が大人気♡華道の主な流派7つ

日本の伝統文化「生け花・華道」。生け花教室は朝活、昼活、夜活などのおけいこ・習い事におすすめなのです。三大流派とその他の特徴をご紹介します。

執筆者: 七沢茶々
「いけばな(華道)」の代表的な流派について

最近、日本の文化が見直されてきています。

 

なかでも生け花は、世界に誇れる貴重な財産のひとつ。

生け花教室が今、再びアツい注目を浴び、ハイスペックな層にも大人気なのです。

生け花の代表的な流派の特徴を知り、次の世代へ残していきたいですね。

 

 

生け花の技と心とは?

生け花のルーツは、平安時代の「枕草子」などに記されています。
その後室町、江戸時代を経て、現代へ引き継がれてきました。

優れたバランスを持ち、季節感や色彩を活かした造形美こそ、生け花の技だと言えるでしょう。

花や葉を飾るフラワーアレンジメントと違い、生け花は木の幹や枝、花台や時には額縁などの脇役、まわりの空間すべてを用います。

生け花の心は、美しい花の生命を愛でるところに存在するもの。
日本人ならではの侘び寂びや風情、繊細さに、高い精神性を感じませんか?

 

 

生け花の三大流派

日本独自の貴重な文化、生け花には数多くの流派があり、それぞれの流れをくむ生け花教室が多数存在します。
そのなかでも代表的な三大流派は、ぜひ知っておきたいですね。

池坊(いけのぼう)

日本最古の流派であり、550年をゆうに超える長い歴史は、今日の数ある流派を生み出しました。
天台宗の僧を祖に発展し、「立花」「生花」「自由花」という決まった形を継承しています。
生け花教室の数も、群を抜いています。

草月流(そうげつりゅう)

時代に即した変化を受け入れ、形式より生ける人の個性を尊重します。
自由な感性を磨き、伸ばしたい人にお勧めです。

小原流(おはらりゅう)

日常にも取り入れやすい表現方法で、「盛花」や「瓶花」「花意匠」など、スタイルも豊富。

生け花を大衆文化に溶け込ませた立役者でもあります。

そのほかの代表的な流派
古流(こりゅう)

江戸時代の中期に発生したとされ、儒教の思想を根本理念としています。
「天・地・人」「三才の理念」を唱え、生花の体系を作りあげました。

未生流(みしょうりゅう)

流祖は儒教の易学から影響を受け、緊張感あふれる精神性の高い美しさが特徴です。
作風が評判を呼び、嵯峨御所(大覚寺)の花務職に乞われ、未生御流の名を賜りました。
その分派の一つが、嵯峨御流です。

嵯峨御流(さがごりゅう)

生花の未生御流に、盛花と瓶花の嵯峨流、そして儀式向けの荘厳華の三派を統一し、現在の嵯峨御流を名乗っています。
家元制度を持たず、大覚寺の門跡が受け継ぐという、総裁制度による継承スタイルです。

龍生派(りゅううせいは)

「植物の貌(かお)」という独自の考え方と姿勢で花に接します。
従来の生け方から視点を変えて手を加え、新たな取り合わせで状況を設定するという概念です。

おわりに

生け花の技と心は、日本の貴重な文化そのものだと言えます。
グローバル化が進む今だからこそ、あえてナショナリズムに意識を向ける人が増えているのかもしれません。


美しい花を楽しみ生命を愛しむ、そんな穏やかな和の心を次の世代へ伝え、大切に守っていきたいですね。

 
 コラムニスト情報
七沢茶々
性別:女性  |  

公私ともに海外経験が豊富。旅とゴルフをこよなく愛す「とりあえず離陸型」で、向こう見ずなところも。好奇心旺盛で情に厚く、人を楽しませるのが大好きな性格です。座右の銘は「遊心忘るべからず」。よろしくお願いします。

 

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