「第二の心臓」と言われるふくらはぎ。足のむくみや冷えを予防・改善する、TVを見ながらでもできる簡単なストレッチ方法を紹介。脚がポカポカして、スッキリ軽くなります。
こんにちは、理学療法士の西村猛です。
ふくらはぎは、第二の心臓と呼ばるほど、体の器官の中でも重要な役割を持ちます。
このふくらはぎが硬くなってくるとむくみが起こり、それが体の様々な不調を引き起こすことに繋がります。
また、冬だけでなく、夏でもエアコンのよく効いた部屋に長時間いることで、足先の冷えを感じる方も多いでしょう。
むくみや足先の冷えを予防・改善するために、日頃からふくらはぎを柔らかくしておく必要がありますが、日々の生活の中では、本格的なストレッチなどはなかなかできないことでしょう。
そこで今回は、テレビを見ながらでも本を読みながらでもできる、超簡単ふくらはぎストレッチの方法をご紹介します。
1. 床の上に脚を投げ出して座ります。
2. その状態で、膝を伸ばしたまま足首を反らしてみます。
つま先を顔のほうに向けましょう。
その時、こんな状態は見られませんか?
☑ ふくはらぎにつっぱり感がある。
☑ 足の裏が床面に対して直角(床に対して足が垂直に立っている状態)以上に反らない。
上記に当てはまるようであれば、あなたのふくらはぎは硬くなっています。
ストレッチには、350mlの缶(缶ビールや缶ジュースなど)を2本使います。
空き缶ではなく、中身の入っているものをご用意ください。
自宅にあるものでOKです。
缶の上にふくらはぎが乗っている状態です。
これは「圧迫伸張」というストレッチの理論を利用した方法です。
圧迫伸張とは、「筋肉を一定の力で圧迫し、そのまま一定時間保持することで、筋肉が柔らかくなる」という特性を利用したストレッチ方法です。
缶の上にふくらはぎを置き、足の重みをかけることで、ふくらはぎの筋肉は缶のカーブに沿って圧迫されます。
足を乗せている間、ふくらはぎは持続的に圧迫されており、これを一定時間行うことで、ふくらはぎの筋肉は少しずつ伸ばされていきます。
これにより、ふくらはぎマッサージと同じ効果を得ることができます。
なお、途中でコロコロと缶を転がすのは、長時間圧迫され続けることがないように、ふくらはぎを休息をさせるためです。
このストレッチをした後、次のような反応があったか確かめてみましょう。
- ふくらはぎや足、足先が温まった感じがする。
- 足首の柔軟性のテストで、ストレッチの実施前に比べてより足首を反らすことができるようになった。
- その場で足首を動かしたり、歩いてみたりしたときに軽くなった感じがする。
これらのことが実感できれば、効果的であったといえます。
もし思ったほど変化を感じない場合、圧迫伸張の時間を長くするか、缶にふくらはぎを押し付ける力をもう少し増やしてみて、再度効果を確かめてみてください。
この方法をお勧めする3つの利点をご紹介します。
- 用意するものが350mlの缶2本だけで良いので、簡単に取り組める。
- 自分の足の重みを利用するだけなので、痛みを出さないように自分でコントロールしながら行なえる。
- テレビをみながら、本を読みながら、電話をしながらなど、他のことをしながらできる「ながら運動」のため、いつでも気軽に取り組むことができる。
誰でも始めやすく、続けやすいですね。
ふくらぎの筋肉が硬くなってくることで、足のむくみや冷えが起こります。
予防、改善のためには、ふくらはぎのストレッチを行い、柔軟性を高めておく必要があります。
この度ご紹介した、ジュースの缶などを使ったふくらはぎの圧迫伸張は、日常の中で簡単に取り組める方法として最適です。
ふくらはぎに負担をかけたり、痛みを出したりするリスクが少なく、何より「ながらストレッチ」として日常の中で行えるものなのでお手軽に取り組むことができます。
ふくらぎを柔らかくして、足のむくみや冷えを予防・改善しましょう。
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