海や湖など水上で行う「SUP(スタンドアップパドル)ヨガ」とは?サップヨガのリラックス効果
ハワイ発祥の水上ヨガ「SUPヨガ」をご存知ですか?マットの上ではなくボードの上でポーズを取るヨガで、体幹の鍛錬に効果的。また、自然との一体感も味わえます。
こんにちは。美姿勢インストラクターの美宅玲子です。
紀元前から2000年以上の歴史があるヨガも、ここ数十年で目覚ましくバリエーションが広がっています。
昨年からはインド首相が呼び掛けて「国際ヨガの日」が制定されるなど、世界的にヨガのすそのが広がって、ヨガに親しむ人が増えました。
日本には数年前から普及し始めた「SUPヨガ」も、そんなヨガの新しいバリエーションのひとつです。
今回は、SUPヨガの魅力についてお伝えします。
SUPとは「スタンド アップ パドル」の略で、ハワイで発祥しました。
サーフィンが盛んなハワイで、ボードに立ってパドルでこぐスタイルが、生み出されたのです。
サーフィンが波に乗るスポーツなら、SUPはこいで移動する手段で、川下りもできてしまうので、カヌーに近いと言えるでしょう。
ボードはサーフィンのものより安定性があり、初心者でもすぐに浮いて立つことができるので、始めやすいです。
しかも、パドルを水に入れることで、傾いてもバランスを取れて、すぐには落ちない所も安心です。
安定性のあるボードの上で、ヨガのポーズを取ると、地上とは全く違った感覚があります。
- 重心をずらすとぐらつくので、平衡感覚が磨かれます。
- バランスを取りながら動くために、自然と丹田を意識し、体幹の力がつきます。
- 独特の浮遊感の中で、中心軸が取れるようになります。
自然の中で行えば、水面を間近に見たり、逆さに映る景色を楽しめたり、海なら波の音、湖なら鳥のさえずりなどを聞いて、五感も刺激されます。
自然との一体感を感じるでしょう。
ボードは前後に長く、左右の幅が狭いので、左右に重心が偏るポーズを取る際には、お腹の力で体幹を保っておく必要があります。
前後に長いポーズや、四足で左右対称なポーズ
その代わり、四つん這いや下向く犬のポーズなど、前後に長いポーズや、四足で左右対称なポーズはとても安定します。
足を前後に開くポーズは、左右に揺れやすくなるので、内ももやお尻、お腹の力を使って、左右にぶれないようにとても力を使います。
その上で接地面積が少ない英雄のポーズ等は、かなり難関です。
立ったポーズは重心が高く揺れやすいので緊張感がある分、仰向けのポーズなどボードと一体になるほど安定度は増し、シャバアーサナの心地よさは抜群です。
海で行うと、波に影響されますが、水がぬるく足がつきやすいというメリットが、湖で行うと、足はつかず水は冷たいですが、波がなく静かで落ち着いた環境でできるというメリットがあります。
私が行っている湖では、新緑のゴールデンウィークから秋の紅葉シーズンまで楽しめます。
興味がある方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
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ヨガ・ピラティス・美姿勢インストラクター。
東京学芸大学教育学部卒。中学から大学まで陸上競技(100mH、走幅跳)に打ち込み、全日本インターカレッジ出場。姿勢や効率の良い体の動かし方に興味がある一方、メンタルの繊細さもあり摂食障害になってしまう。大学卒業後に小学校教員となるが、「いい先生であろう」という無理を重ね、うつ状態のため2年半後病休を取る。
2004年に趣味で通っていたスポーツクラブに転職し、ヨガ・ピラティスと興味ある分野を活かせる仕事のおかげで心の病と腰痛を克服する。ストレスの多い日常でも心身の調子を整えられる素晴らしさを伝えるため、2008年に独立しフリーインストラクターとなる。
現在、首都圏のスポーツクラブ、自治体、公共施設でのサークルや個人のレッスンを受け持つ一方、外ヨガイベント、健康コラボイベントの企画実施、雑誌監修、コラム連載、DVD発売も行う。日々更新するHP、ブログ、YouTubeのエクササイズ動画も好評である。
HP「インストラクター美宅玲子 Re pure BODY」 http://mitakureiko.com
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