国際フィナンシャルコンサルタントが語る「海外不動産投資に成功する人、失敗する人」

海外不動産投資のメリットと注意すべきことを解説。外国の物件を購入することを検討しているなら、留意点もしっかり確認してから決断しましょう。

執筆者: 荒川雄一 職業:国際フィナンシャルコンサルタント
海外不動産投資のメリットと留意点

こんにちは、国際フィナンシャルコンサルタントの荒川雄一です。

さて、巷では、「あなたも海外不動産のオーナーになりませんか?」「海外不動産で利回り20%以上稼げます!」
などといった宣伝文句を見かけることがありますが、その実状は一体どうなっているのでしょうか?

そこで今回は、海外不動産投資について、考えてみたいと思います。

 

 

海外不動産投資とは

一口に「海外不動産投資」と言っても、その種類には様々なものがあります。

  • 定年後に海外で買った物件で生活をする
  • リゾート地のマンションやコンドミニアムを購入し、リゾートレンタルとして賃貸収益を得る
  • 開発地域に投資を行い、売却益を狙う
  • 新興国のマンションを買って、値上がりを期待する など


このように様々な投資スタイル、そして目的があります。

海外不動産投資のメリット
リスクを分散できる

海外不動産投資の最大のメリットは、「資産を分散させることができる」ということではないかと思います。


例えば、日本国内だけで資産を保有している場合、地震・津波・自然災害などの影響を受けやすい日本では、被災した時に、資産をすべて失ってしまうことも考えられます。

そのような時に、海外に不動産を持っていれば、もしもの時のリスクに対応することができます。
つまり、リスクの“分散化”ができるということです。

 

今後人口が増加する国では、値上がりが期待できる

また、今後人口が増加するような国であれば、国民の土地の購買欲も高いため、将来の値上がりを期待できる点なども挙げられるでしょう。

 

海外不動産投資の留意点

では、反面、海外不動産投資の留意点は何でしょうか?

 

1. その国のルールを理解していないと、トラブルに巻き込まれる!

例えば、国によっては、そもそも外国人の不動産購入を、禁止している場合があります。

それをよく確認せずに購入しても、自分の名義にできないなどのトラブルに巻き込まれます。
最低限、その国における「不動産のルール」をしっかりと知っておく必要があります。

 

2. 短期の為替の変動に一喜一憂せず、中長期的視点で考えること

2つ目は、為替の差損益があるということです。
為替は、リスクであると同時に、チャンスでもあります。

海外不動産を購入後、「円高」になれば為替損が生じます。
逆に、「円安」になれば、その分だけ為替益を得ることができるわけです。

 

とはいえ、海外不動産投資は短期売買するものではないため、中長期的視点で考え、短期の為替の変動に一喜一憂しないことが重要です。

 

3. 「投資」だからといって、他人任せにするのはNG!

3つ目は、最も大切なポイントかもしれません。
海外不動産投資の留意点は、何といっても、その「情報の少なさ」です。

大抵の場合、海外不動産のエージェント、販売業者などから投資情報を入手するわけですが、その場合、その国や地域に土地勘がなければ、法律やルール・文化や習慣・経済状況などの現地情報は、すべて他人任せになってしまいます。

結果、日本でも昔「原野商法」というものがありましたが、何の価値もない土地を買わされたり、「今後、開発される」といった噓の情報を信じてしまうなど、“正しい情報”を入手できないことは非常に大きなリスクと言えます。

皆さんは、ご自分の家を買うときに、現地にも行かず、土地の謄本や測量図もよく見ずに、購入するでしょうか?
まず、そのような人はいないはずです。

海外の不動産も、まったく同じです。
ところが、目的が「住む」のではなく「投資」となることによって、どこか他人任せにしてしまうことが起こりやすいのです。


従って、海外不動産投資の基本として、必ず現地に行って、その国の状況や土地のルール、そして、購入しようとしている土地が、本当に将来価値がある場所なのかどうか、自分自身の目で見極めることが、必須と言えるのです。

おわりに

以上をまとめると、次のようになります。

 

  1. 海外不動産と言っても、「目的」によって様々なタイプがある
  2. メリットは「資産の分散化」、ただし期間は中長期的視点で考える
  3. 投資にあたっては、必ず現地に行って、自分の目で不動産を見極めること


上記のメリット、留意点をしっかり確認してから、海外不動産への投資は検討しましょう。

 コラムニスト情報
荒川雄一
性別:男性  |   職業:国際フィナンシャルコンサルタント

投資顧問会社IFA JAPAN®株式会社ほか、リンクスグループ3社の代表を務める。現在、経営コンサルタントのほか、金融機関に影響を受けない独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)として、国内外の金融商品を用いた「ポートフォリオ・マネジメント・サービス(PMS)®」の評価は高い。
また教育にも力を入れており、講演回数は800回以上。その他、日本経済新聞社、各マネー誌、フジTVなど執筆、出演も多数。

■ライセンス
経済産業省登録 中小企業診断士
国土交通省登録 公認 不動産コンサルティングマスター
日本FP協会認定CFP® 他

■メディア実績(執筆、取材など)
 ・日本経済新聞 、日経ヴェリタス 
 ・納税通信、税理士新聞
 ・富裕層向け雑誌「ミリオネア」「NILE’S NILE」
 ・フジテレビ「とくダネ!」、テレビ朝日「やじうまテレビ!」など

■著書
「海外分散投資入門 ―日本が財政破たんしても生き抜くためのノウハウ―」
(Pan Rolling社)
「海外ファンドのポートフォリオ」(Pan Rolling社)
「着実に年10%儲ける海外分散投資入門」(実業之日本社)
「投資のプロが教える初心者でも失敗しないお金のふやし方」(IFAメディア出版)