ドコモ光、auひかり…「光コラボ」でネット料金は安くなる?フレッツ光から転用時の注意点6つ

NTTフレッツ光を契約している人は、さらに安くてお得といわれる「光コラボ」が気になっている人も多いのでは?光コラボを利用するメリットや、転用(乗り換え)する場合の注意点を紹介。

執筆者: 矢野勇雄 職業:パソコンサポーター
各プロバイダやキャリアが開始した「光コラボ」とは?

こんにちは、パソコンサポーターの矢野勇雄です。

パソコンユーザーがインターネットを利用するには、NTTのような回線業者と契約し、パソコンのあるところまで回線を引いてもらったうえで、別途、プロバイダとインターネットに接続するための契約を行う必要があります。


プロバイダというのは、簡単に言うとパソコンを世界中のインターネット網に接続するソフト的なサービスを提供する業者です。
回線業者は、電話線や光ファイバーなどを使って、通信を行っています。

 

この様に、インターネットを利用するために2つの業者と契約をする必要があったのですが、2015年2月から、NTTがフレッツ光回線の卸を始めました。

 

プロバイダと回線サービスが一体化!

この結果、卸を受けたOCN、@niftyやドコモ、ソフトバンクなどが、フレッツ光回線を使って「光コラボ」と呼ばれるサービスを提供するようになりました。


「光コラボ」は、プロバイダと回線サービスが一体化したものといえるでしょう。

 

 

「光コラボ」を利用するメリット
料金が安くなるかも!

ユーザーが、「光コラボ」を利用することのメリットは、何といっても今まで回線業者とプロバイダに別々に払っていた料金の合計が安くなる可能性があるということです。

 

例えば、ドコモの場合は端末料金とインターネット代が「おまとめ請求」となる「ドコモ光」として、ポイントの対象にもなります。

 

乗り換え料や工事代は必要なし

また、「光コラボ」への乗り換えには料金は発生しませんし、通常は、サービスとして工事代もかかりません。

 

モデムやルーターも買い替え不要

モデムやルータもそのままで大丈夫です。

今利用しているのと同じプロバイダの「光コラボ」を利用するなら、パソコンやルータの設定を変更する必要もありません。

 

「オプション」をつけると高額な契約になる場合もある

ただ、実際には、光コラボ業者は「オプション」といって各種のサービスを追加しようとしますので、料金が安くなるとは限りません。

契約する際には、オプションを利用することの意味、また料金の合計がいくらになるかをしっかり把握しておく必要があります。

 

「光コラボ」に転用(乗り換え)する場合の注意点

「光コラボ」を利用する際に承知しておきたい点がいくつかあります。

 

1. 転用手続き前に、「転用承諾番号」を発行してもらう必要あり

元々、フレッツ光を利用しているユーザーが「光コラボ」に乗り換えることを「転用」と呼びます。

転用を行うためには、フレッツ光を利用しているNTT(東日本か西日本)から、転用のための「転用承諾番号」を発行してもらう必要があります。


この手続きは、NTTのホームページから行います。
手続きを行うページは、「転用」という文字で検索をすると簡単に見つかります。

手続きの開始前にあらかじめ、以下の情報を準備しておくと手続きが楽になります。

 

  • お客さまID、ひかり電話番号またはご契約者さまの連絡先電話番号
  • ご契約者様名
  • フレッツ光ご利用場所の住所
  • フレッツ光ご利用料金のお支払い方法

 

ドコモなどのキャリアショップで相談をすると、上記の手続きはすべてスタッフが行ってくれます。

 

2. 必ずしも料金が安くなるとは限らない

フレッツ光のマンションタイプを利用している方で、VDSL方式やLAN配線方式のプラン2(集合住宅で契約数が16以上)など、世帯数が多い集合住宅で元々月額料金が安いプランを使っているような場合は、「光コラボ」にしてもあまり月額料金が変わらなかったり、逆に高くなったりする場合もあります。

 

3.プロバイダーを変えると、現プロバイダー提供のサービスは使えなくなる

今利用しているプロバイダ以外が提供している「光コラボ」を利用すると、それまで使えていたサービスなどが使えなくなります。

 

メールアドレスなどは、有償で引き続き利用できるサービスを提供しているプロバイダもあります。

 

4. 例外的に工事代がかかるケースがある

通常、光フレッツを使っている方が「光コラボ」に乗り換えても工事代がかかることはありませんが、例外があります。

例えば、それまで、マンションに住んでいる方でVDSL(VDSLはマンション内で、電話線を利用しています)を使っていた方が、光配線に変えたいという場合です。


この場合は、配線をやり直すことになるので、新規と同じ工事代がかかります。

 

5. プロバイダを変えると、解約金が発生する場合がある

「光コラボ」に変更する際、プロバイダを変えると解約金が発生する場合があります。

その月が更新月なら、解約金は発生しないでしょう。

6.  一旦「光コラボ」にすると、光フレッツには戻せない

一旦「光コラボ」にしてしまうと、光フレッツには戻せません。

また、他の「光コラボ」に転用するということもできません。

 

光フレッツに戻したい場合や、他の「光コラボ」を使いたい場合は、今の「光コラボ」を解約して新規申し込みを行う必要があります。

当然、解約料や新規申し込みの工事費などを負担する場合もあります。

おわりに

「光コラボ」業者は、様々なサービスを提供しています。
ドコモやソフトバンクのような携帯電話業者なら、携帯と一緒にインターネットの契約をすれば、料金を割り引くなどです。


ご自分が利用している電話会社がどのような「光コラボ」を提供しているか、一度調べてみるのもいいことだと思います。

 
 コラムニスト情報
矢野勇雄
性別:男性  |   職業:パソコンサポーター

福岡市とその近郊でパソコンの出張サポートをやっています。パソコンを使っていて困った際のサポートを行っています。具体的にはパソコンの初期設定、インターネットへの接続、ウイルスなど迷惑ソフトの削除、旧パソコンから新規パソコンへの各種設定・データの引っ越しなどをやっています。

 

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