美容と健康に良い"お風呂の入り方"は?温度や浸かる時間、入浴タイミング
疲れを取るためではなく、逆に疲れるNGなお風呂の入り方を紹介。お湯の温度、浸かる時間、お風呂に入るタイミングについて考えてみましょう。
「お風呂は、疲労を回復してくれるもの」――このように考えている人も多いのではないでしょうか。
これは、確かに真実です。
お風呂につかると体の疲れも取れますし、心もリラックスします。
ただ、「浸かり方」によっては逆に疲れが出てしまうことも…。
今回は、「余計に疲れがたまってしまう、望ましくないお風呂の浸かり方」について考えていきましょう。
熱すぎるお風呂に長時間入ると、体力が消耗してしまうと言われています。
人間は、恒温動物です。
周囲の温度がどうあれ、人間の体は、基本的には常に同じくらいの体温を維持しようとします。
しかしながら、熱いお湯に浸かりすぎると、人間の体は、体温を調整するために頑張って働かなければなりません。このため、不要なほどのエネルギーを使ってしまうことがあるのです。
疲れを取りたいときは、ぬるめのお湯にゆっくり浸かるのがよいでしょう。
ちなみにある一定の熱を与えると、たんぱく質は壊れ始め、細胞の修復・合成のサイクルを早めようとするスイッチが入ります。
これを熱ショックたんぱく質、もしくはヒートショックプロテインと呼んでいます。
熱いお風呂の温度と言いますと、42・43℃の体が反射的に“熱い”と感じるくらいの温度。
この熱いお風呂には、慢性疲労とは逆に、近い時間帯で行っていたスポーツや肉体労働による急性疲労により、筋肉痛が起こりそうなときに入ると良いのです。
入浴時間は3分くらいの短めです。
湯船に浸かっている体の皮膚が、赤くなるくらいまでがよいでしょう。
もう一つ、「つかる時間」も重要です。
これに関しては、実は、専門家の間でも「ゆっくり長く浸かるべき」という意見と、「短時間で切り上げるべき」という意見に分かれます。
また、前者の意見でも、「半身浴が望ましい」とする意見と、「30分程度は浸かっていたいものだが、ずっと入っているとのぼせてしまうこともある。このようなときには、適宜湯船からあがって、体を洗うために時間を使うなどが有効」とする説もあります。
これについては、「どちらが正しい」と言い切ることはできません。
ただ、いずれの場合にせよ、「体や頭がのぼせてしまうような浸かり方は慎むべきだ」とは言えそうです。
一般的なぬるめの温度と言いますと、「38℃~40℃」くらいです。
これは、心身ともにリラックスできる湯温です。
時間的には20分から30分くらいで、体の芯まで温め、しっかりと汗がかけるくらいは入りましょう。
汗が出始めてから、5分から10分は、そのまま汗をかき続けたいですね。
ただ無理はいけませんので、半身浴や水分補給をしながらでも構いません。
最後に、「眠るどれくらい前にお風呂に入るとよいのか」考えていきましょう。
これは「2時間前」が理想的だと言われています。
こうすることによって、上がった体温が適度に落ち着き、眠りやすくなると言われています。
「熱いお風呂に入って、すぐにベッドに横になる」という眠り方は、逆に眠りにくくなることがあるため、注意が必要です。
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Latte Columnist
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