紅茶を美味しく淹れる方法《ファイブ・ゴールデン・ルール》~ティーバッグ編~

執筆者: 森の紅茶人 職業:自営(紅茶教室・紅茶販売・ティサービス)
美味しい紅茶を淹れるには

紅茶を美味しい淹れる方法は、紅茶が良く飲まれ、紅茶文化を作り上げた英国に有ります。

英国で《ファイブ・ゴールデン・ルール》と言われる方法です。
「5つの黄金律」とでも訳せましょうか。
ゴールド(金)が付くルールですから、もうそれは大切であり基本的な方法です。

1. Use good quality tea
2. Warm the tea pot
3. Measure your tea
4. Use freshly boiling water
5. Allow time to brew

今回は、手軽に紅茶を楽しんでいただきたいため、ティーバッグの淹れ方を順番に説明します。

 

 

まずは茶葉選びから

1は、良い茶葉を選ぶこと
リーフティが良くて、ティーバッグが良くないと思わないことが大事です。
実際英国では、9割以上ティーバッグを使用しています。


茶殻の処理を考えますと、ティーバッグは便利です。ぽいっと簡単に捨てられます。
リーフティでも良くないのもありますし、ティーバッグでも優れものがあります。
但し、ティーバッグでの安い廉売物は、やはりあまり良くないと言っていいでしょう。

 

ポットを温めること

次は、ポットをあらかじめ温めておくこと
これは、とても大事です。必ず実践してください。
熱湯をティーポットに入れ、ポットを温めておきます。
その湯量は適当ですが、最大ではポットの4分の1程度まで。

温まったら、熱湯は捨ててください。間違って残さないこと。


英国では、ポットの中に水気がないように暖炉に置いて温めたりもしますが、日本には有りませんね。
温まったらしっかり捨てていただければよいです。

 

茶葉を量ること

3は、1杯当たりの茶葉を量ること
これが茶葉だと、茶葉の大きさによって1杯当たりのグラム数(2g~4g)が違ってきます。
その点、ティーバッグは基本的に2g細かいサイズが入っており、1袋で1杯分と非常に解り易いです。

 

新鮮な水を沸騰させる

4は、新鮮な汲み立ての水を沸騰させた熱湯を使うこと
紅茶抽出には、新鮮な空気を含んだ水道水が一番。


朝から水道を使用していなければ、しばらく流した後の水道水を汲んでください。
その水を沸騰させます。ごぼごぼと5円玉大の泡が出たらOKです。
但し、カルキ臭がする水道水でしたら、そのカルキを飛ばすため、まだしばらく沸騰させます。
今はティファール(T-fal)という優れものが有りますから、これを使えば簡単です。

カップ1杯当たりの目安の熱湯量は、150~160mlです。
そして大事なことですが、1人前は2杯で、美味しく紅茶を淹れるには、最低2杯分は一度に抽出することです。

 

蒸らすこと

5は、一定時間蒸らすこと
これもとても大事なことです。


ティーバッグは抽出時間が早いですから、ストレートティの場合は1.5分が目安。
ミルクティの場合は2分目安ですが、しっかり3分蒸らしても良いです。
レモンティの場合は1分が目安。
ティーバッグの場合もポットを使い抽出し、取り出す時何回か前後左右に振ります。
そして決してスプーンでぐっと押して絞らないこと
雑味や苦味などが出る場合があります。軽くポットのヘリで湯を切ることをしていただければOK。

 

 

おわりに

ちょっとしたポイントですが、面倒だなと思わないで実行してみてください。

同じティーバッグでも、淹れ方によって全然違ってきます。
これであなたも美味しい紅茶が手軽に飲めるようになりますよ。

 
 コラムニスト情報
森の紅茶人
性別:男性  |   現在地:名古屋市  |   職業:自営(紅茶教室・紅茶販売・ティサービス)

長年大手紅茶会社勤務。紅茶専門店勤務(大阪・名古屋)経験有。
2012年から独立し、大手紅茶会社時代の仲間が立ち上げた紅茶ブランドRegent Garden Tea と Royal Walton Tea で紅茶教室・ティーサービス実施。またそのブランド紅茶を委託販売。
活動地区は東海(愛知県、岐阜県、三重県)と北陸(石川県、福井県、富山県)
ブログ名【紅茶雑館】http://morikawa201205.blog.fc2.com/
 *ブログは毎日UPしています。
ホームページ【紅茶館M's tearoom】http://morikawa201208.jimdo.com/
  *紅茶活動全体が判ります。